►開発テーマ カルビーポテトチップスの新たな“定番”を作る
►[Step07]「今日の私へのごほうび」の味を決める
日経ビジネスRaiseユーザーがカルビーと一緒に新たなポテトチップスを開発する「オープン開発会議」。Raiseユーザーの意見が反映され、最終的に磨き上げられた新商品のコンセプトが決定。いよいよ、味やパッケージなどを決めていく本格的な開発に入ります。
[Step07]では、最終決定したコンセプト「“今日の私へのごほうび”ポテトチップス」の味を皆さんと一緒に決めていきます。また、オフラインでの開発会議にも参加していただく「オープン開発会議メンバー」も募集します。詳細は記事最後の募集概要をご覧ください。ご応募をお待ちしております。
>>[Step07]「今日の私へのごほうび」の味を決める
これまでの開発の経緯はこちら>>カルビーのポテトチップスをみんなで開発しよう
<開発ステップ>
01ポテトチップスのLove & Hateを大募集!
02準定番3商品の強さ、弱さを徹底診断
03女性に好まれるポテトチップスを開発しよう
04選抜!どのコンセプトが「いいね」?
05選ばれたアイデアをカルビーの会議で提案へ
06より良い商品へコンセプトをさらに磨く
►07「今日の私へのごほうび」の味を決める
皆さんこんにちは。日経ビジネス編集部でオープン開発会議[カルビー]を担当している白井です。
10月3日、カルビーポテトチップス部の森田麻友さんが、上司の鵜飼直樹部長から出されていた宿題を踏まえ、磨き直したコンセプトを再提案しました。その結果、鵜飼部長に最終承認され、いよいよ本格的な開発に入ることが決定しました。皆さん、ブラッシュアップした案をご投稿いただきありがとうございました。
カルビーの森田麻友さん。カルビー側のオープン開発会議の担当者として、Raiseユーザーからのアイデアを提案してくれた(写真:吉成大輔、以下同)
前回の記事でご報告した通り、9月19日のカルビーの社内会議で皆さんの意見を集約した新商品のコンセプト「自分へのご褒美ポテトチップス」は承認されました。しかし、鵜飼部長から「もう少しブラッシュアップしてほしい」との宿題が課されていました。
具体的には、「ターゲットはどんな生活をしていて、どんなときにポテトチップスを食べたくなるのか」「どんな気持ちやシーンでご褒美・贅沢だと感じるのか」といった視点で、コンセプトをもっと磨く必要があるとのことでした。そうしなければ、実際に味やパッケージなどを決めていく際に、軸がぶれてしまう懸念があったからです。
「自分へのご褒美ポテトチップス」をさらに磨き上げるために、Raiseユーザーの皆さんから9月30日まで意見を募りました。7月から長期間にわたりコンセプトを募集していたので、「皆さん少し疲れてしまったのでは」と心配していましたが、最後までご協力いただきありがとうございました。以下、寄せられた意見の一部を紹介します。
“具体的なターゲットは、一人暮らしでフルタイム勤務の女性。忙しい日々の中で、会社帰りに自分へのささやかなご褒美を買いたいと思い、最寄り駅近くのコンビニで購入する。コンセプトは、食べるとほっこりした気分になり、ストレスが溜まっていた心に、明日からまた頑張ろうという想いがじんわり湧いてくるような自分へのご褒美”(小倉優香 東京大学2年)
“ターゲットは、30~40代の働く女性で子どもが一人いる。子育ても仕事も一生懸命頑張っている。成城石井のようなおしゃれなスーパーで、お昼休みに購入もしくは買い置きし、自宅やオフィスに持って帰る。22~23時に仕事を終えて、もしくはひと段落ついて、オフィスや家で食べる。子供の寝顔(オフィスであれば机の上の子どもの写真)を見て、リビングのソファーまたはデスクで「今日の私、頑張った」と心で思いながら数回口に運ぶ”(山本智 ちそう株式会社)
これらのブラッシュアップ案をもとに、カルビー担当者の森田さんがコンセプトを練り直し、上司の鵜飼部長に再度提案しました。
その結果、次のようなコンセプトで開発を始めることが決定しました。
【コンセプト】
“今日の私へのごほうび”ポテトチップス
【ターゲット・シーン】
20代女性(有職・独身)、自分用、仕事おわりに家で食べる
【インサイト】
何かを頑張ったとき、ちょっといいことがあったときなど、外食するほどではないがちょっぴり自分を甘やかしたいときに食べるお気に入りのポテトチップス
コンセプトは、「自分へのご褒美ポテトチップス」から「“今日の私へのごほうび”ポテトチップス」に少しだけ変わりました。森田さんや鵜飼さんなどカルビーの担当者が話し合ったところ「『自分へのご褒美』という言葉だと少し大げさな印象がある。ポテトチップスは思い切って買うものではなく、もっと気軽に買うもの」という意見が出ました。
そこで、日ごろ少し頑張ったときに買うものという意味を込めて、「今日の」という言葉を追加しました。また、印象が柔らかくなるように、「ご褒美」も「ごほうび」にしました。細部の言葉づかいや、「漢字」と「ひらがな」どちらを使うかといった点まで、コンセプト作りには気を配るのですね。
ターゲットやシーンは、Raiseでも多くの方から挙がった「仕事終わりに自宅で自分の時間に食べる」という意見に、カルビーの担当者も賛成とのことでした。「ポテトチップスを食べることでリラックスし、明日も頑張るぞ!という気持ちになってもらえるような商品にしたいと思っています」(森田さん)
インサイトには、「お気に入りの」という言葉が入りました。今回の開発の大きな目的が「直近ポテトチップスから離れている20代女性に食べてもらい、ポテトチップスファンになってもらうこと」のため、1回の購入ではなく自分の定番にしてもらいたいとの思いがあるからです。また、「外食するほどではないがちょっぴり自分を甘やかしたいときに食べる」という部分は、カルビー社内で再度Raiseの皆さんの投稿を見直し、取り入れたそうです。
「今日の私へのごほうび」の味をイノベートする
コンセプトが最終的に決まり、これからは本格的な開発に入ります。最初のステップは、「味」の決定です。
オープン開発会議では最初に、皆さんから「開発したい」「食べてみたい」と思う味について、たくさんの意見をいただきました。「あれ、味の案はもう出したよ?」と疑問に思われる方も多いかもしれませんが、今回は新しく決まったコンセプト「“今日の私へのごほうび”ポテトチップス」を実現する味について考えていただきたいと思います。
10月21日(日)まで、「今日の私へのごほうび」というコンセプトをどのように味に再現するか、皆さんからRaiseでアイデアを募ります。寄せられたアイデアを基に、森田さんが10月24日(水)に開かれる社内会議で提案し、味の大きな方向性を決定する予定です。
その後も、味の改善点やパッケージ、PR方法などについて皆さんと一緒にRaiseで考えていきます。さらに、オフラインでの会議にも参加していただく「オープン開発会議メンバー」も募集します。
オープン開発会議メンバーは月に1回程度、カルビーや日経BP社に集まり、試食をしたりパッケージ案を考えたり、皆さんがお持ちの知識やノウハウなどを生かして議論していただくとともに、オフラインでの会議の模様をRaise上で報告していただきます。
カルビー研究開発本部開発1部ポテトチップスチームの岩田夏記さん
味やパッケージなどの開発に移行するにあたり、カルビーからも新たなメンバーが加わります。カルビー研究開発本部開発1部ポテトチップスチームの岩田夏記さんです。普段は宇都宮の工場でポテトチップスの開発に従事しています。
岩田さんも交え、カルビーのオープン開発会議はまだまだ続きます。今後の予定は以下の通りです。
日程 | 内容 | 場所 |
11/1 | キックオフ会議 (今後の開発について説明) | カルビー本社 |
11月中旬 | 開発会議① (試食・パッケージ提案) | 未定 |
12月中旬 | 開発会議② (味承認・パッケージ意見・キャッチコピー提案) | 未定 |
1月中旬 | 開発会議③ (パッケージ承認・販促物関係) | 未定 |
オープン開発会議メンバーとして参加したい方は、次ページの応募概要をご確認ください。皆さんのご応募お待ちしております。
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