開発テーマ カルビーポテトチップスの新たな“定番”を作る
[Step05]投票結果発表!いよいよ社内会議へ
日経ビジネスRaiseユーザーがカルビーと一緒に新たなポテトチップスを開発する「オープン開発会議」。[Step04]では、[Step03]で寄せられた約100のアイデアを、カルビーと編集部が5つのコンセプトに凝縮。その中から、商品化したいと思うコンセプトを2つ、読者の皆さんに投票していただきました。[Step05]は、いよいよカルビーの社内会議に提案するコンセプトの投票結果の発表です。
これまでの開発の経緯はこちら>カルビーのポテトチップスをみんなで開発しよう
<開発ステップ(予定)>
- ポテトチップスのLove & Hateを大募集!
- 準定番3商品の強さ、弱さを徹底診断
- 女性に好まれるポテトチップスを開発しよう
- 選抜!どのコンセプトが「いいね」?
- 選ばれたアイデアをカルビーの会議で提案へ
- 運命の判定。採用なるか
日経ビジネスRaiseはカルビーと新たなポテトチップスを開発中(写真:スタジオキャスパー)
皆さんこんにちは。日経ビジネス編集部でオープン編集会議[カルビー]を担当している白井です。
9月3日(月)~9月9日(日)まで、皆さんにご提案いただいたアイデアを凝縮した5つのポテトチップス新商品のコンセプトから、商品化したい案を2つ投票していただきました。最終的な投票者数は306人。皆さん、たくさんの投票をありがとうございました。
まずは、皆さんに投票してもらった5つのコンセプトを振り返ってみましょう。
エントリーNo.1 |
コンセプト | ほっこりした気持ちになれる甘じょっぱいポテトチップス
「しあわせバタ~」の「幸せ」のような感性を刺激する味名で、食べて気持ちが何となくほっとするような甘じょっぱくて優しい味わいのポテトチップス。 |
シーン | 仕事も家事もストレスはお菓子で解消!疲れた時に気持ちがほっこりする、1日の楽しみ |
味 | 蜂蜜(草花系、樹木系、ハーブ系、フルーツ系)×塩、
はちみつ生姜、ほうじ茶、コーヒー、ミルク 等 |
エントリーNo.2 |
コンセプト | 手軽にすませる平日夜のおともになるポテトチップス
仕事が忙しく、ゆっくり平日に食事ができない。食事は家でさっと済ませたい。罪悪感なく日常的に食べられる味わいのポテトチップス。 |
シーン | 今日は頑張ったけど、外食するほどでもない。ちょっぴり自分を甘やかしたいとき。 |
味 | こだわり塩×オリーブオイル×ブラックペッパー
フランスパン×オリーブオイル、ハーブ 等 |
エントリーNo.3 |
コンセプト | 自分へのご褒美ポテトチップス
普段はあまりスナックは食べないけど、1週間頑張った自分へのご褒美として食べる、少し贅沢な味わいのポテトチップス。 |
シーン | 家でワインやお茶のお供として。 |
味 | 生ハム×ルッコラ×ゴルゴンゾーラチーズ
クリームチーズ×トマト×バジルソース 等 |
エントリーNo.4 |
コンセプト | おしゃれにつまめるポテトチップス
オフィスにも置きやすい、ポテトチップスらしからぬパッケージ。職場でも女子会でも「浮かない」、人目を気にせず食べられるポテトチップス。 |
シーン | 仕事の合間の小腹満たしやおつまみとしてちょっぴりつまむ。 |
味 | バジルオイル、瀬戸内レモン 等 |
エントリーNo.5 |
コンセプト | 大切なひとと幸せなひとときを共有できるポテトチップス
時間や感覚を誰かと共有することは、「食」と同じほど重要。みんなで一緒に食べられる、広く愛されている素材を組み合わせた味わいで、ちょっぴり話題になるポテトチップス。 |
シーン | 小腹がへった午後、職場でのコミュニケーションづくりや仕事のお供に。家族や友人とのパーティシーンで。 |
味 | 野菜コンソメ×濃厚チーズ 等 |
これら5つのコンセプトに、読者の皆さんはどのような判断を下したのでしょうか。投票結果は・・・・・・。
1位 エントリーNo.2
「手軽にすませる平日夜のおともになるポテトチップス」
2位 エントリーNo.3
「自分へのご褒美ポテトチップス」
最も、多くの票を獲得し1位に輝いたのが、エントリーNo.2「手軽にすませる平日夜のおともになるポテトチップス」の162票。投票者の約53%が、商品化してほしいとの思いを投じました。
そして2位が、エントリーNo.3「自分へのご褒美ポテトチップス」(147票、48%)でした。
この2つのコンセプトを、カルビーの社内会議で提案します。エントリーNo.2、そしてNo.3のコンセプトに採用されたアイデアを投稿して下さった皆さん、ありがとうございました。そして、おめでとうございます!
カルビー担当者の森田麻友さんは選ばれた2つについて、こう話しています。
「たくさんの投票、ありがとうございました。投票と一緒に寄せられたご意見の中には、『疲れているときポテトチップスが夕食の代わりになっている』『手軽なおつまみとして食べている』などのコメントがありました。ポテトチップスを夜に食べている人が多く、5つのコンセプトの中でも夜に食べることを想定した2つに人気が集中したのではないかと感じました」
「『平日夜のおとも』の方はヘルシー志向、『自分へのご褒美』の方は頑張った自分のための特別なポテトチップスですよね。それぞれ、開発を進めていく方向性も大きく異なりそうなので、社内会議でしっかり検討したいと思います」
商品化するかどうかを判定するカルビーの会議は、9月19日に開かれます。見事通過すれば、いよいよ具体的な開発な味やパッケージなどの開発に進んでいきます。会議の模様は日経ビジネスオンラインで報告するほか、日経ビジネスRaise上でも会議を含む今後の開発過程を公開していきます。
また、商品化が決定した後には、実際にオフラインでの商品開発会議などにご参加いただく、「オープン開発会議メンバー(仮)」を若干名、募集する予定です。ご期待ください。
カギは「罪悪感の軽減」と「自分へのご褒美」
投票と同時に読者の皆さんから、「ポテトチップスへの思い」も聞きました。半数以上の174人から、ポテトチップスへの思いや商品化への期待などをお寄せいただきました。一部のコメントをご紹介します。
ポテトチップスは、大好きですがどうしても食べ過ぎて後で罪悪感が。
若いときは、お菓子といえばポテトチップスというくらい頻繁に食べていました。しかし、今は『味が濃い』『歯に詰まりやすい』『手が汚れる』『1袋食べたあと罪悪感を持つ』などの理由から、手に取る頻度は激減しました。罪悪感を持つのは、健康に悪いと感じるからだと思います。
ポテトチップスは平日に仕事を頑張る自分へのエネルギーの源。20代女子の中ではトップクラスにポテトチップ愛が強いことを自負しています。ただ、職場での風当たりは強いです。何でジムに行っているのに、体に悪いと分かっているのに食べるのか? ぜひ罪悪感のない、おしゃれチップスなイメージを作っていただきたいです。楽しみに待っています!
ポテトチップスはやっぱりご褒美スナック。太る…でも食べたい! 自分を納得させるコンセプトは大事。
ポテトチップスがめちゃくちゃ好きで日常的にはもちろん疲れた時のご褒美としても買ってます!!!でもチョコや蜂蜜などの甘いものより塩やバターのものが好きです!!新商品も期待してます!
究極のジャンクフードであって欲しい。女性だって、ビールをお供にパンチの効いたポテトチップスをつまみ、ぐーたらしたい時もあります。そして、リセットできたら女性らしくに戻ります。
ご覧のとおり、「罪悪感」を感じながらも、ポテトチップス愛に溢れるコメントが数多く寄せられました。罪悪感を克服する1つの方法として、「自分へのご褒美」としてポテトチップスを位置づけている姿も浮かび上がりました。これが、エントリーNo.2の「手軽にすませる平日夜のおともになるポテトチップス」(罪悪感なく日常的に食べられる味わいのポテトチップス)、そして、エントリーNo.3の「自分へのご褒美ポテトチップス」(1週間頑張った自分へのご褒美として食べる、少し贅沢な味わいのポテトチップス)が支持された背景にありそうです。
また、今回のプロジェクトへの期待の声も数多くありました。
まとめられたコンセプトを見て初めて気づいたこと。確かに疲れて帰って日にはポテトチップスが主食代わりになっている。スナックの中でも存在感が意外と大きいのだ。
面白い企画ですね。開発品を公開投票するのは斬新です。
充分コモデティ化している商品群の中では、『シリーズ展開の可能性がある』のが大切だと思います。
家では食べないですが、仕事の合間に食べています。特に夜勤のときはほぼ必須。ちょっとだけ食事した気分になるので助かります。
おつまみやおやつ以上の存在に脱皮できるのではないかと期待しています
ポテトチップスは大好きですが、『お菓子』と思ってしまうと夜に食べるときの罪悪感がマシマシになります。ギルトフリーな『夜の友』の開発を期待します。
ポテトチップスが「お菓子」という存在以上になれば、消費者をもっと惹きつけるかもしれません。
カルビー担当者が皆さんのアイデアにフィードバック
本日以降、日経ビジネスRaise上でカルビー担当者が皆さんのアイデアについてフィードバックをします。選ばれた2つのコンセプトを中心に、コンセプトに込めた狙いのほか、皆さんのアイデアのどのようなところが良かったのか、もしくは、こういう視点があればもっと良かった、などについて意見をもらいます。ぜひ、皆さんもポテトチップスへの愛、そして新商品への期待を、引き続き日経ビジネスRaise「オープン開発会議」にお寄せください。