2016年7月10日に実施される参議院選挙で、初めて10代が選挙権を得る。18歳、19歳の彼らは、選挙権を得たことをどう考え、どう行動するのか。新しい「有権者」の今を探る。
撮影:五十嵐 阿実

 18歳以上に選挙権が与えられることは、高校生の時に授業で先生から教えてもらいました。その頃は、朝夜のニュースくらいしか見なかったですし、政党とか政策とかほとんど知りませんでした。政治ということに対して、ほど遠いところにいたと思います。

 それがいきなり来年から自分が有権者になると聞き、正直不安しかありませんでした。私のような政治をほとんど知らない若者たちが一票を投じてしまっていいのだろうか、とそんな気持ちになりました。

 一方、有権者になったことで、自分でも思いも寄らなかった変化がありました。ただ眺めるように見ていたニュースも、自分事としてみる機会が増えた気がします。憲法改正や、消費税率引き上げとか、自分にも大きく関わることについてはニュースを見て、自分なりに意見を考えてみるようになりました。

 選挙権を持つと言われた時は不安しかありませんでしたが、関心が高まるにつれて、それも変わってきました。大人と同じ立場に立って国の政治を動かすことにわずかでも関わることができるかもしれないと思い、喜びも感じてきました。

 有権者になることを一言で言うなら「自分たちの将来を自分たちが決められること」でしょうか。今はそんな責任感のようなものも自分の中で生まれてきました。

 7月10日当日はマネージャーをしている男子バレー部の大会があるので、投票には行けません。6日の午前中に期日前投票に行きました。水曜の午前は授業がないので、合間を見計らってなんとか行けました。初めての選挙で緊張しましたが、なんだかいい気分です!

 期日前投票は2つ上の兄が昨年の選挙の時に話していたので、知っていました。「僕は期日前に投票したよ」と言っていたので、それでなんとなく。

 投票に向けて、候補者のホームページで政策を見たり、街頭演説を聞いたりもしました。母親とは何でも話すのですが、「ちゃんと投票する人決めたのー?」とプレッシャーをかけられていたので、そうしたこともちゃんと考えるきっかけになりました(笑)。

 高校のときに信頼する先生がよく「組織のことばかりではなく、市井の人々に向き合ってその人たちのことを考えられる人が政治家になるべきだ」と言っていました。なぜかその言葉が今も頭に残っています。震災の被災者や働く女性、貧困層など、困っている人を助けてくれそうな人に投票したつもりです。

 4月から始まった大学生活は、大変でもあり、楽しくもあり、といった感じです。もうちょっと楽なもんだとばかり思っていたのですが、それが全然(笑)。特に、数学の授業が大変です……。部活のマネージャー、テニスサークル、勉強、で毎日が過ぎていっています。

 そんな中でも、新しい友達ができたり、仲の良い友人と話したりすることで、楽しく過ごせています。特に本州からの友達に「北海道っていいね」と言われると、なんだか嬉しいですね。ずっと住んでいる北海道の良さを改めて見直させられている毎日です。

(構成:染原 睦美)