メルカリ、ZOZOの競合や気鋭のD2Cブランドが続々台頭

【オンラインマーケットプレイス】
■ LetGo(レットゴー)

 2015年設立のフリマアプリで、日本のメルカリと競合する存在です。

 もともとアメリカでは、中古市場のマーケットプレイスとしてクラシファイドコミュニティサイト(地域や商品カテゴリー別に細分化された「売ります・買います」の電子掲示板)で有名なCraigslist(クレイグズリスト)やeBayなどが知られていました。ただ、サイトのUIが煩雑だったり、探し物を見つけにくいという難点もあったため、LetGoのような新サービスが出てきたという流れです。

 2018年8月に$500 Million(約500億円)を調達し、合計調達額を$975 Million(約975億円)としています。なお、2017年末の時点で、アプリが7500万ダウンロードされたと発表しています。この領域にはFacebookも参入するという噂があるので、今後も要注目です(吉川)。

LetGoのWebサイト

■ Stitch Fix(スティッチ・フィックス)

 洋服のファッションコーディネートをサブスクリプションモデルで提供するスタートアップで、日本でいうと「ZOZOおまかせ便」や「エアークローゼット」のようなサービスを提供しています。

 AIとスタリストをうまく組み合わせ、毎月その人にあったコーディネートを自宅に届けるモデルが、忙しいビジネスパーソンを中心に支持されているようです。特にAI活用には非常に力を入れており、長く使えば使うほど、自分の体型や好みにあった洋服が届くようになります(ユーザーは送られてきた洋服の中から、気に入ったもの以外を返送する仕組み)。2018年7月からは、子供向けサービスもスタートしています(吉川)。

【D2C】
■ allbirds(オールバーズ)

 ニュージーランドの元プロサッカー選手とクリーンテクノロジー起業家の2人が2014年に設立したシューズブランドで、サンフランシスコのD2Cブランドを代表する1社になっています。自社のスニーカーを小売店を介さず直接販売しており、これまでの資金調達額合計は$27.5 Mliion(約27億5000万円)となっています。私も同社のスニーカーを愛用していて、履き心地がいい上、洗濯機で洗うこともできます(シバタ)。

■ Rothy's(ロージーズ)

 2015年創業、サンフランシスコで今最もホットなD2Cブランドで、廃ペットボトルから作った女性用フラットシューズを販売しています。

 品ぞろえは3種類の女性用とキッズ用1種だけ(2018年9月時点)ですが、ファッション誌『ヴォーグ』のファッションエディターやベンチャーキャピタリストなど幅広い層から支持を得ており、累計2万足が予約待ちになっているほどの人気です。顧客のエコ意識に訴求しながら、洗練されたスタイルのシューズを売っていくというブランド戦略で、これまでに$7 Million(約7億円)を調達しています(田端氏)。

Rothy'sが販売する女性用フラットシューズのラインアップ

■ Unspun(アンスパン)

 2015年創業のUnspun.incは、身体の3Dデータからデニムの3Dパターンを作るソフトウェアと、そのパターンに合わせて無駄な端布なしに3Dの生地を作るハードウェアを開発しています。日本で話題の「ZOZOSUIT」の競合になるような会社です。

 昔はオートクチュールで自分に合った一点物の服を作っていたのを、ITを活用することでオンデマンドかつ短時間で作るマスカスタマイゼーションは、これからもっと台頭してくるのではないかと思っています。アパレル業界、小売業界の在庫問題も解決し得るので、これからどのように収益化していくのかが楽しみです(田端氏)。