世代間不平等は「自業自得」?

Q.2高齢者の政治に対する発言力は大きすぎるか?
Q.2高齢者の政治に対する発言力は大きすぎるか?
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 「世代間不公平」が是正されない要因は、高齢者の声が大きすぎること。所得の低い年金生活者を対象に3万円をばらまいた2016年の「臨時給付金」は大票田の高齢者におもねる政策そのものだ。

 65歳以上の人口は、16年時点で20代の2.8倍。もともと数が多いうえに、投票率も若い世代より高齢者層は高い。選挙への意思を聞いた設問では「必ず行く」と答えた割合は、70歳以上が80.9%で、最も少なかった30代は47.5%だった。いかないのは「自分の利益を代表してくれる政治家・政党がない」(41.7%)のが最大の理由だった。

 働き盛りの30~40代は休日に選挙に行く体力・気力がないのかもしれない。だが「現状に満足している若者が多いことの表れで、この状況を克服する必要はない」(42歳男性)、「投票しない若者の自業自得」(49歳男性)との冷静な意見も寄せられた。ただ、若い世代とみられる回答者からは「私と同世代など比較的若い人の投票率が低いという理由だけで、高齢者への社会保障が手厚くなるのは腑に落ちない」(女性)との反論もあった。

数で勝る高齢者に対抗するには・・・

出所:総務省
出所:総務省

Q. 高齢者の発言力が大きすぎる現状をどうしたらいいか(自由回答)

 「プラスの一票だけでなく、マイナスの一票を投じられるようにする。『こいつだけは再選してほしくない』という意見を反映できる」(48歳男性)
 「当選者の若者枠を作る」(35歳女性)
 「選挙権に定年を設けても良いのでは?」(48歳男性)
 「親に子供の数だけ投票権を増やす」(58歳男性)
 「悪いことだとは思わない。投票に行かない若い世代の問題だと思う」
 「いっそのこと、年金受給開始と同時に選挙権をなくしてみれば?」(35歳女性)
 「選挙区を地域ではなく世代で区切るか、若年枠(例えば40代以下など)を設ける」(33歳)

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