犬の気持ちを可視化する「イヌパシー」

 イヌパシーが開発した犬用ウエアラブルデバイス「イヌパシー」は愛犬と飼い主のコミュニケーションを活発にする製品です。犬の胴に装着するハーネスに動物用の心拍センサーを内蔵。そこから検出した信号を解析することで、「喜んでいる」「ストレスを感じている」「リラックスしている」「集中している」といった愛犬の精神状態を判断。その内容を背中のLEDランプの色と光り方で示します。

 犬が喜んでいる時、LEDランプは七色に光ります。犬が喜んでいることが視覚で確認できうれしく感じた飼い主は「もっと楽しませてあげたい」と一緒に遊ぶ時間を増やしたり、新しい遊びを取り入れたりしようとするはず。犬と人との関係をより深め、ペットのいる暮らしをより楽しく豊かにすることを目指す一品です。

 イヌパシーは装着している間、常に心拍を記録しています。それらのデータはインターネットを通じてクラウドに蓄積。愛犬の適切な健康管理に役立てることもできます。

 センスプラウトは農業用のセンサーを開発しています。家庭菜園から大規模農業にいたるまで、作物の育成には適度な水やりは不可欠。センスプラウトのセンサーは静電容量の変化を検知することで土壌中の水分量を測りLEDで通知します。

 大規模農業用では複数箇所に設置したセンサーのデータをパソコンやスマートフォンのアプリソフトで確認できます。測定したデータはクラウドに保存。農地の適切な水分管理に役立てます。 

 特筆すべきは将来的にバッテリーがいらなくなること。環境中を飛び交うラジオ、テレビ、携帯電話などの微弱な電波を電力に変換して作動します。また、センサーの電子回路はインクジェットプリンターを使い導電性のインクを印字してつくるため、小ロットでも低コストで製作できるのがメリット。従来、高額だった水分センサーネットワークを低価格で構築できれば、これまでカン頼みだった水やりを最適化し、世界の農業用水の使用量を大幅に削減できる可能性があります。