EC(電子商取引)の勢いは益々増すばかりです。ネットはリアル店舗に比べコストが圧倒的に安く、24時間365日休むことなく稼働できることが大きな魅力の一つです。消費者側も手軽にスマホで買い物や調べ物をすませることができるので、普及はまだまだ進みます。そして、その手軽さから簡単に比較できるのもインターネットの世界です。

 人手不足の深刻化が問題になっていますが、特に熱望されているのは、30代前半までの人かAI技術者など、その幅は狭いものです。前述のように、人のスキルなどもネット上で簡単に比較される時代なので、誰もに求人の要請があるわけではありません。

 11月1日の日本経済新聞では、某大手求人サイト編集長の言葉として「この1年、転職が決まりづらくなってきた」と掲載されていました。というのも、求人者の多くは「社内でしか通用しないスキルだけ。長い終身雇用で、中途で採りたい人が育っていない」と言うのです。

 人手不足という言葉を毎日のように目にする割に、生活や待遇が変わらない理由がそこにあるのです。企業側から見て「買いたい人」ではないと判断される機会が多くなっているのです。

 また特殊能力や高いスキルを持った人以外は、高くつく固定費と考えられ、一度導入してしまえば労務問題などがないコンピューターへの代替えを企業は着々と進めています。

 休みを取らず定型業務は間違わないコンピューターに勝つためには人間力が必要になってきます。人間力とは非常に曖昧模糊としていますが、ネット上で人も比較される時代に生き残る人と言えばわかりやすいでしょうか。

先人による分析「聡明才弁は所詮三流」

 本国では競争が激し過ぎ、海外に出てゼロからのし上がる華僑の思考は参考になるのではないでしょうか? 華僑はどのようにして、比較されても生き残ってきたのでしょうか? その一つの要素に古い人の言葉を自分流に解釈するという特徴があります。

 現代華僑のバイブルの一つに『呻吟語』があります。その中に「深沈厚重なるは是れ第一等の資質、磊落(らいらく)豪雄なるは是れ第二等の資質、聡明才弁なるは是れ第三等の資質」という言葉があります。

 深沈厚重とは堂々として何事にも動じず寛容な人物。
 磊落豪雄とは豪快で細かいことにこだわらない人物。  聡明才弁とは頭脳明晰で弁が立つ人物。

 上から順に、呻吟語に出てくる立派な人の順番になります。