中谷:ギャンブルは「とんとん」と言うんですよ、それも怪しいんですけどね。ギャンブルは「とんとん」と言っているけど、実はもっと広く見たときにギャンブルをやっているということ自体で、その人から貴重な人が離れていくという。そのマイナスが大きいですね。

 だから株式投資をした方がいいですか、いけないですかという言い方をするならば、売却益ではなく配当で食べるならオーケー。売却益で考えたら、たぶんマイナスは株式投資のお金ではなく友達をなくすこと、大事なちゃんとした友達をなくすこと。

『引き寄せの法則』の勘違い

 あと得をすることを考えるときのもう1つの勘違いは、自分が得をしたいとまず願う。そこで『引き寄せの法則』を読んだからと言って、お金持ちになりたいと思ったら、周りに助けてくれる人がきっと現れるに違いないと思う。これって『引き寄せの法則』を読み間違えている。『引き寄せの法則』というのは同じ考えの人たちを集めるということです。つまり人より得をしたいという人間を集めてくるだけだから。だから誰かが取られる側に回るんだよ。

 異業種交流会へ行った方がいろいろ出会いがあって顧客が増えるはずだ、と思って行ったら、そういう人たちがいっぱいいますからね。結局持っていったパンフレットより、もらうパンフレットの方が多い。自分が買いに行くところには買いに行く人がいっぱいいるけど、自分が売りに行こうと思っているところは、売りに行こうと思っている人が大勢来る。これは当たり前ですよ。これが『引き寄せの法則』なんだけど、何で都合よく変えちゃうかな、みんな。

大城:でも、それを言っちゃったらまずいじゃないんですか。『引き寄せの法則』って、いわゆる人気のあるジャンルですから。

中谷:本当の『引き寄せの法則』をしたかったら人にあげたいと、人に何か貢献したいと思っていれば、そういう人たち同士で集まる。この善なるところで成り立つわけなんですけどね。

 あとは特にネット社会で今までと何が違うかというと、ネット社会はお金で注目が買えるんですよ。

大城:どういうことでしょうか。

中谷:今までは広告という形なので、なかなか注目は買えないんですよ。ところが、今、例えばフォロワーを1人いくらで売っていますから。だからフォロワーを自慢したいと思ったらそれを買えばいいんだ。この買ったフォロワーが何がいいかというと減らない、実体がないからね。お金で注目は買えるんですよ。

 ところが逆がないんですよ、注目でお金は買えない。お金には換わらないんですよね。

 信用からお金は生まれるんです。担保がなくても貸してくれる、信用があったら。銀行じゃなくて、もう大城さんのためだったらと貸してくれる。男として見込んでいて、才能があるからと。

 ところがお金を持っていても信用は生まれない。それは何かというと付加価値を生まないんですよ。1億円持っていたら1億円分しか貸してくれない。これは生んでないんですね。自分の付加価値、信用を付けてお金を生み出す、これはできるんです。お金からお金を生み出すことはできない。

大城:信用があれば1億円以上のものが手に入る。

中谷:この人は能力があると思ったら出すから。