大城太
1975年2月8日生まれ。大学卒業後、外資系金融機関、医療機器メーカーで営業スキルを磨き、起業を志す。起業にあたり、華僑社会では知らない者はいないと言われる大物華僑に師事。厳しい修行を積みながら、日本人唯一の弟子として「門外不出」の成功術を伝授される。独立後、医療機器販売会社を設立。アルバイトと 2人で初年度年商 1億円を達成。現在は医療機器メーカーをはじめアジアでビジネスを展開する6社の代表および医療法人理事を務める傍ら、ビジネス投資、不動産投資なども手掛ける。2016年3月より日経ビジネスオンラインにて『華僑直伝ずるゆる処世術』を連載。

大城:そうすると40歳以上の世代も、AIを使いこなせるに越したことはない。

中谷:1つの手段として使う。ただ、使うときに勘違いしてはいけないのは、それが1番であるとか、何か1個に絞るいうことではないということ。ダブルスを組むわけだから使いどころはある。使えるものは何でも使うんだし、だからといって、それがオールではないということです。

AIを使う人間がへっぽこなら意味がない

大城:自分にもAIが一緒にいるし、誰にもいるということですよね。

中谷:だからAIがどんなに優秀でも、それを使っている人間がへっぽこだったら、優秀な選手とへっぽこな監督と同じです。

 ダブルスの試合の話が全然出てこないんですよ、同時に行われているのに。これは、AIというものに対しての大きな世界観がとらえられていなくて、もう人間はAIに勝てないみたいな、人間対AIという一元的なとらえ方しかされていない。『ターミネーター』を想像してみても、悪はAIだけですが、こっちはAIと人間のタッグなんです。

 かつてコンピュータが出たときでも、クルマが出たときでも、蒸気機関が出たときでも、人の仕事がなくなるといわれたんです。そんなことはないですよ。

 なくなる仕事ももちろん、たくさんあります。ところが新しく必要になる仕事がいっぱいあるんです。そこから付加価値が生まれてくる。だから、いかにそこから付加価値を生み出していくかということに全力を注いでいくことが大事。AIを使って付加価値を生み出す、あるいは情報を使って付加価値を生み出すということが大事なんです。

 付加価値という概念で説明すると、賭けマージャンはお互いから取り合うから、付加価値は存在しないということです。付加価値って何かというとパイをでっかくするということですから。賭けマージャンで、お互い仲間から取り合って、仲間の損が自分の得、自分の損が仲間の得だったら、付加価値が生まれないので、それは続かないんですね。

大城:マージャンは必ず誰かが負けていますから。

中谷:ビットコインはどこかで苦しくなるということです、付加価値を生んでないですよ。ところが株主投資は付加価値を生んでいるんですよ。配当というものがあるんですよ。配当がない株式投資がビットコインです。

 そこに手を出していくと、つまりこの賭けマージャンのような世界へ入っていくと、付加価値を生み出す集団は離れていっちゃう。だから自分が得をしようという発想ってギャンブルですね。

 株のデイトレーダーがウォーレン・バフェット氏になぜ勝てないかというと、ウォーレン・バフェット氏は配当で食べているから。この会社が伸びて毎年入ってくる、配当で食べていくということ。ところが売却益で食べるってギャンブルだから。そうするとパチンコに行くというのと同じなんですね。大城さんがもし毎日パチンコへ行っていますみたいなことを言ったら、ちゃんとした人が離れていくからマイナスが大きいんですよ。

大城:そうですね。