日本人は一番チャンスを逃している

大城太
1975年2月8日生まれ。大学卒業後、外資系金融機関、医療機器メーカーで営業スキルを磨き、起業を志す。起業にあたり、華僑社会では知らない者はいないと言われる大物華僑に師事。厳しい修行を積みながら、日本人唯一の弟子として「門外不出」の成功術を伝授される。独立後、医療機器販売会社を設立。アルバイトと 2人で初年度年商 1億円を達成。現在は医療機器メーカーをはじめアジアでビジネスを展開する6社の代表および医療法人理事を務める傍ら、ビジネス投資、不動産投資なども手掛ける。2016年 3月より日経ビジネスオンラインにて『華僑直伝ずるゆる処世術』を連載。

中谷:まず、準備不要の復習型で結果を出すという話がありました。

大城:はい。ここ一番で強くなるには、ぶっつけ本番で修羅場を経験、そして復習によってその経験を生かすことを書かしていただきました(『ここ一番に強くなるには「予習をやめる」こと!』参照)。

中谷:往々にして日本人のまじめな人ほど準備を優先している。決して悪いことじゃないんだけど、チャンスが来たときに、それに関しては準備ができてないからといって逃す。またそういう準備型の人って、優等生的なところはあるんだけど、意外に終わった後の復習というのがない。

大城:そうですね。

中谷:世界の中でたぶん日本人が一番チャンスを逃している。外国人なんか全然平気ですね。英語が全然できないのに、「俺できる」と言っているから。

 それから、テストの進め方も違う。例えば、日本の自動車免許の教習所は、はんこを1個1個もらいながら進めていく。車でも飛行機でもそうなんだけど。国によっては、自動車免許の教習所はない。テストだけだからね。

大城:アメリカとかそうですね。

中谷:アメリカだと、自動車免許のテストを申し込んだら日程を言われて、それで、「何時にどこどこに来てください。ちなみにクルマは何に乗ってこられます?」って。面白いよね。一応、お父さんが子供を連れていくという形かもしれないけど、自分でクルマで来ちゃう人もいっぱいいる。それでテストでオーケーみたいな。「ああ、できますね」みたいな。

 セスナの免許なんかでも、結構クルマと同じぐらい簡単に免許を取得できるから、ほかの国からもいっぱい来ている。免許を持っている方が仕事にありつけるから。そこでは英語がほとんどできない人もいるけど、とにかく早く試験を受けさせろと主張する。日本人だと、あなたはもう受けたらと言われたとしても、準備が万全じゃないからといって断る。

大城:チャンスを逃している日本人は、海外の方と何が一番違うんですか。

中谷:例えば名刺交換をした後、名刺交換で終わってしまうんですね、日本人は。外国人は、アドレスを聞いたらすぐ会いたいと来る。日本人は、後で何もないですね。一応こっちは待っているんですけどね。ただの名刺のコレクターになってしまう。そこで完結しちゃっているということとか。