働き方改革関連法案が成立しました。働き方改革関連法案の柱は三つあります。一つ目は残業時間の上限規制の導入、二つ目は同一労働同一賃金で正社員と非正規社員の待遇差を無くしていくというもの、三つ目は脱時間給制度の創設で職務や成果を元に賃金を決めるというものです。

 労働生産性を上げるために、いかに個人の能力を発揮してもらうか、というのが狙いですが、ビジネスパーソンにとっては上司、部下、同僚がいる中でいかにうまく立ち振る舞うかが、更に重要になってくるでしょう。

 上司、部下、同僚の中で一番コントロールしにくいのが上司、と考える人は多くいるでしょう。頼りになり尊敬できる上司を選ぶことができれば何も問題はありませんが、上司を選ぶことができない人が大半です。

 上司も人間ですから、欠点もあれば弱点もある、偏りがあるのは当たり前。ですが、「人間だから」と言ってスルーしていられない困った上司がいるのも事実です。今回は、困った上司の中でも“モンスター上司”と言われるような特に厄介な上司へのうまい対処法を、上司のタイプ別にご紹介します。

 「部下に仕事を押し付ける上司」「部下の手柄を横取りする上司」「独裁的な上司」「威圧する上司」「えこひいきする上司」――このような上司を攻略できれば、余計なストレスを抱えることなく本来の業務に集中できるようになります。

狙うべきは「上司が呼びつけにできない部下」

 どのタイプの上司であっても、華僑には鉄則があります。「まずは上司に利用される・上司を利する」。これには理由が当然あります。上司をうまく操りたいと思えば、上司に自分の価値をしっかりとわからせてからの方が都合がいいのです。

 中国古典の『孟子』に次のような言葉があります。「まさに大いに為すあらんとする君は、必ず召さざる所の臣あり」。意味としては、将来大きなことを成す君主には、必ず呼びつけにできない部下がいる、になります。現代のビジネスパーソンに当てはめてみると、将来出世するであろう上司には、呼びつけにできない部下がいる、となります。

 華僑が狙っているのは、呼びつけにできない部下を目指す、ということです。「呼びつけにできない部下」とは、上司から「ちょっと来てくれる?」と自分のデスクに来させたりするのではなく、「○○君、ちょっといいかな」と丁重に扱われる存在です。または、部署の統廃合などがあったときや会議で意見が分かれた時に、同じ境遇であって欲しいと上司に思わせることができる部下のことを指します。

 呼びつけにできない部下になるなんてハードルが高い、と思われたかもしれませんが、実は相手がモンスター上司であればこそ容易に実現できるのです。