3. 邪魔になる上司

 これは慎重に対処しなければなりません。邪魔に感じるというのは主観的なこともあるのでなおさら注意が必要です。

 もしあなたがそれなりに自信もあり、ちゃんと業務をこなしているのにも関わらず、邪魔と感じるのであれば、それは上司があなたの足を引っ張ろうとしている可能性があります。足を引っ張られるということは、上司から見てあなたが陰陽の陽のポジションからアピールしているように見られていると思って、当たらずといえども遠からず、でしょう。

 であれば、対策として引っ張られている足を引っ込めるのが先決です。足を引っ張る人の特徴は、誰か特定の人をターゲットにしているわけではないということ。そこに足が出ているので引っ張る、という単純な理由なことがほとんどなのです。今現在、足を引っ張られているのなら、目立ちすぎの注意報と前向きに捉えることです。

 どのような会社であれ、個人プレーをよしとするところはありません。あくまで一人ではできないことをする場所が会社という器なのですから、その上司が一概に間違っているとも言えないので逆恨みは厳禁です。「出過ぎているかもしれない」という自覚をもって自分を客観視すれば、上司から見て自分が悪目立ちしている部分が見えてくるでしょう。そこを素直に引っ込めれば、引っ張られることはなくなりますし、邪魔だという感覚もどこかへ消えて無くなるはずです。

 3つの免疫について見てきましたが、いずれも放置することもできるということを考えれば、先回りの行動や工夫が伴いますので、一見面倒に感じるかもしれません。ですが、面倒だからと放置すれば、それがいずれ命取りになる可能性があることも意識しておきましょう。

 「言われたことしかしない部下」は、陽の状態=何をしているかが常に明らかになるようにもっていく努力が必要です。「ちょっかいを出してくる同僚」には、どんどんアドバイスやフォローをお願いして、その人が危険なポジションをとっていることを暗に示しましょう。「邪魔になる上司」がいる場合は、自分が出過ぎていないか、陰のポジションを忘れていないかの目安表にしましょう。

中間管理職を躓かせた「無防備」のリスク

 それでは“ずるゆるマスター”の事例を見てみましょう。

 中堅機械メーカーに勤める課長のRさん。Rさんは最近、非常に疲れています。求人有効倍率がバブル期並ということで人材増員はされず、人を増やす代わりにIT化の推進によって業務効率を上げましょう、とのスローガンのもと、非常に仕事が増えた状態にあります。

 Rさんを疲れさせるのは、業務過多だけではありません。中堅のRさんですが、上司・同僚・部下との関係はITが無かった時代よりも複雑化して余計に疲れてしまっています。一人で悩んでいても仕方ないので、Rさんは“ずるゆるマスター”のK部長に相談することにしました。