オシコシで受けたさまざまの刺激を3回の記事にまとめたが、実は話したいことはまだまだある。きれいに記事としてまとめるにはちょっと内容が足りないけれど、どうにも心に引っかかるようなことだ。
そういう引っかかり方をしたことの中には、後になって重要だったと気づくこともある。無意識が「これは重要だぞ」と警告を鳴らしているのかもしれない。最終回として、担当編集者のY氏を相手に、そういうことも洗いざらい話しておくことにしよう。
松浦:じゃあ、空飛ぶ自動車の話から始めましょうか。
Y:はい?
見果てぬ夢、空飛ぶ自動車
松浦:こちらの写真を見て下さい。今回のEAA AirVenture Oshkoshには、私が確認した限りで2社が「空飛ぶ自動車」を出展していました。Terrafugiaというベンチャーの「TRANSITION」と、Samson Skyというこれまたベンチャーの「Switchblade」です。




Y:翼を畳んで公道を自動車のように走って、翼を拡げると飛行機として空を飛ぶ乗り物。率直に感想を言うと、昔のSF、未来世界の大道具、ですよね。
松浦:今、結構世界のあちこちで、空飛ぶクルマを作るベンチャーが立ち上がっているんですよ。オシコシに来ていなかった分でも、スロバキアのAeroMobil社が開発している「AeroMobil」とか、オランダのPAL-V社の「PAL-V ONE」とか。
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