四戸:米国とかスペインとかイタリアに飛行機を売ったり、あるいは出かけていって現地で飛行機を作ったりするんですよね。そこらへん、ドイツ人は結構したたかですよね。

松浦:それともう1つ、ドイツの場合、第一次世界大戦後も戦略的に航空教育をもの凄く重視して、各地の学校でグライダークラブをどんどん立ち上げたりもしてます。

四戸:そうなんです。それが結局、今のエアバスの一番深いところにある礎なんですよ。

グライダーを通した教育が、エアバスまでつながった

Y:グライダーが、ですか? そこまで?

四戸:グライダーというか、グライダーを通した教育が、ですね。ドイツの場合、小学生、中学生のころから「空飛びたい、飛行機作りたい」って子供たちをどんどん煽っちゃうんですよ。ですから、高校生で飛行機を操縦できるなんて珍しくもないですし。

Y:え? 「操縦できる子がいる」ってだけじゃなくて「珍しくもない」んですか?

四戸:珍しくないです。

松浦:地上を走る乗り物とは違う物理に従って飛んでいる、ってことを理解すれば、飛行機の操縦って基本的には簡単ですよ。だって、回りには何にもないんだもん、ぶつかるものがないんだから。

Y:いやいやいやいや(笑)。

松浦:私、運動神経はかなり鈍いほうだけれど、それでも「飛行機の感覚」ってのを体に叩き込んだら、パラグライダーで飛べましたしね。

四戸:子どもの適応力って、すごいんですよ。そしてその適応力を最大限に発揮させるには、やはり年齢的な“旬の時期”があるんです。ほら、戦国時代はどうして14~15歳で元服させたかってことですよ。

Y:え?