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季節も市場も一番寒いときに始めよう

居林:企業は業績には責任を持つべきですが、株価は最終的には投資家が決めることですからね。世界的に好業績の特定銘柄にお金が集まりすぎていた。ETF(上場投資信託、インデックス指数に連動する運用を目指す)が興隆したのも一因だと思います。我々は、いまや米国の時価総額の1割弱がETFと推定しています。個別の選定をせずに時価総額の大きいものを集めるので、売られるときは、インデックスウェイトが高い株ほど売られる。17年に沢山買われて、売るときも売られているわけです。

なるほど。

居林:アベノミクスの次は、日銀の出口政策は、と、不安要因は山積していますが、企業は生き物なので柔軟に対応して生きていくでしょう。日本企業の国際優良銘柄は海外で戦えるブランドです。円高の中でも戦ってきた。となれば、戻ってくるときが来れば戻る。

 現状は医薬と小売がパフォーマンスがいいですよね。株価安定志向が効いているのでしょう。でも今年が守りの年、ゲリラ戦の年だったとすれば、来年は、それをすこし忘れてチャレンジの年になるんじゃないかな。来年は勝負に出ませんかという心構えで。私も、もっと下がるならもっと強気になると思います。

まわりが弱気になると燃えるタイプですね。

居林:ついでに言えば、1-3月期の業績数字も悪いでしょう。そして、これを乗り越えると、私の予想でさえも横ばいになります。来年の冬が一番きついところ。谷を過ぎるのは春ですね。ということで、正月から2月の、季節も市場も一番寒いときに投資を始めるのがいちばんいいと思います。一本釣りで大漁を。