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2017年の人気銘柄が総崩れ状態

二層化?

居林:こちらを見て下さい。2018年に何が起きたのかを象徴的に示していると思います。 

これは。

居林:TOPIXで、2017年の年間の株価が前年比で上昇率上位10%の50社と、下落率の大きい50社の株価を比較しました。グラフの意味するところを簡単に言うと、昨年の人気銘柄が下落していて、昨年の不人気銘柄は下がっていません。それどころか、若干ですが上がっているくらいです。

昨年のヒーロー、上位陣が18年はいったん上がった後に総崩れ。なのに下位は動かない。不思議ですね。

居林:PER(※)はもっと不思議です。ほら、2017年の人気銘柄のPERと不人気銘柄のPERが逆転しています。

※PER=Price Earnings Ratio。現在の株価が、その企業の1株当たりの純利益(EPS=Earnings Per Share)の何倍かを示す指標。企業が生み出す利益の何倍の価格が付いているかが分かるので、「今の株価が、その企業の利益水準に対して割高か割安なのか」を判断する目安になる。

ということは、トップパフォーム企業群の方が、割安になっちゃっているんですね? これ、おかしくないですか。業績が急落したとか、いや、利益が悪化して株価が落ちたのなら、PERが割安になるわけはないし……。

居林:トップ10%には、パナソニック、東京エレクトロン、デンソー、ファナックなどなど、国際優良銘柄がぞろぞろ入っています。どれも株価はひどいものです。

いったいなぜですか。

居林:一言で言えば、「外国人投資家が売ったから」です。

え。