(前回はこちら→「中国の経済方針大転換で、市場は小春日和」)

前回は市場を「小春日和」と見立てましたが、その後の日経平均株価は連騰に次ぐ連騰ですね。10月1日には2万4245円76銭で取引を終えて、終値で1991年11月以来26年11カ月ぶりの高値をつけました。

居林:そうですね。ひと月前(9月3日掲載)の私の見解を振り返ってみると、「短期的な上昇を狙うチャンスはあるかな、と思っています」と申し上げていました。「ただし、短期戦です。不安要素が消えるわけじゃない。いったん強気側に傾く可能性が強い、というだけで、なにかあれば簡単にバランスは戻ったり、弱気に触れるでしょう。ですから、降りる準備をして、乗る。ヒットアンドアウェイをお勧めします」とも。日経平均については「上値は2万4124円でしたが、瞬間値では超えるかもしれません」として、日経平均が高値を更新した段階で次の展開を考えてみる必要があると思っていました。

で、お聞きしたいのは、居林さんは「小春日和」「短期のゲリラ戦」をとお話されていましたが、この勢いを見て「これは長期的な上昇相場だ」という見方も出ています。これについてはいかがですか。

居林:短期戦という見方を修正するかどうか、ということですか。

単直に言えばそうです。

居林:それはありません。引きつづき「ヒットアンドアウェイ」を推奨しますし、むしろそろそろ手じまいを考えるべきかと思っています。

おっ、理由をお聞かせください。

相場が盛り上がっている理由は

居林:簡単に言えば、「長期の見通し」が「弱気」、「短期の見通し」が「強気」という状況が9月に発生し、短期展望についてはほぼ予想通りに展開したので、長期見通しに沿った推奨に戻すということです。

 現状をかみ砕いて言えば、4月から続いていた膠着状態のマーケットが、いったん悪材料が出尽くしたことで戻ったのです。

 そもそも、株式市場は世界のニュースに反応して動くわけですが、とくに9月はアメリカと中国の貿易問題、トルコとアメリカの外交問題など、トランプ政権の強硬な姿勢が世界経済の失速を招くのではないかと懸念されていました。

 こうしたニュースに対する神経質な市場の反応は、悪いニュースが続くと過剰な株価反応を引き起こすことがあり、短期的な投資チャンスを提供することがあります。たとえば中国株は、政府が経済対策に乗り出したにもかかわらず一方的に下落していました。

 例を挙げてご説明しましょうか。黒い球と白い球が同じ数だけ入っている袋を想像してください。