居林:サービス業はなかなか生産性が上がらないのですが、独自性は出しやすい。日本独自のやり方を開発出来たら、本当にすばらしいです。基本的に“生産”がないので、輸出ではなく相手国内で供給しますから、自国通貨が上がっても値上げする必要がありません。サービス業輸出の例を挙げれば、米国の保険業ですかね。アフラックが日本で成功したのが良い例でしょうか。

 サービス業の生産性向上と輸出、うまくやった企業が出てきてほしいところです。

 しつこいですけど、お聞きすればするほど、「シン・ゴジラ」、見に行っていただきたくなりますね。居林さんは特撮ものは苦手ですか?

居林:いえ、そんなことはないですよ。別に思い入れもありませんが。ゴジラって確か月に行って、「シェー」をやるくらい子供向けの映画になって、マニアが離れたんでしたっけ。

 それは第6作の「怪獣大戦争」と、第9作の「怪獣総進撃」が混ざっているみたいですが、大筋問題ないです。ぜひぜひ見に行ってください。

居林:分かりました。そこまで言うなら行ってみましょう。明日から出張なので、もう今夜しかないですかねえ(笑)。

居林さんから届いたメール

 この日の夜、担当編集の私に居林さんからメールが届きました。

 「シン・ゴジラ」、今見て参りました。良い映画だと思います!

 スクラップ・アンド・ビルドでこの国はのし上がってきた、という台詞が印象的でした。問題はスクラップする切っ掛けが全部外圧だということでしょうか。映画としては 完全に観客のセグメントを絞ったのが英断だったと思います。高度なCGと、それでいてありきたりでも二番煎じではない、オリジナルの脚本の力を感じました。

 新興国が先進国に経済的に追い付いてくるなかで、ハリウッド以外の映画も受け入れられる文化的多様性の土壌はすでに出来ていると思います。

 前例のないことでも、日本人には出来る、と言うことを示した良い例だと思います。

 音楽の世界ではすでにベビーメタルというお手本もありますし。

 日本の製造業も、違った文化に対応することと、そして日本の良いものを再発見して投入する視点と勇気が必要だと感じました。

 いばやし (映画に関する解釈・感想はあくまでも個人的なものですので、念のため)

 居林さん、ベビーメタルも聞くんですね… (Y)

読者の皆様へ:あなたの「読み」を教えてください

 映画「シン・ゴジラ」を、もうご覧になりましたか?

 その怒涛のような情報量に圧倒された方も多いのではないでしょうか。ゴジラが襲う場所。掛けられている絵画。迎え撃つ自衛隊の兵器。破壊されたビル。机に置かれた詩集。使われているパソコンの機種…。装置として作中に散りばめられた無数の情報の断片は、その背景や因果について十分な説明がないまま鑑賞者の解釈に委ねられ「開かれて」います。だからこそこの映画は、鑑賞者を「シン・ゴジラについて何かを語りたい」という気にさせるのでしょう。

 その挑発的な情報の怒涛をどう「読む」か――。日経ビジネスオンラインでは、人気連載陣のほか、財界、政界、学術界、文芸界など各界のキーマンの「読み」をお届けするキャンペーン「「シン・ゴジラ」、私はこう読む」を開始しました。

 このキャンペーンに、あなたも参加しませんか。記事にコメントを投稿いただくか、ツイッターでハッシュタグ「#シン・ゴジラ」を付けて@nikkeibusinessにメンションください。あなたの「読み」を教えていただくのでも、こんな取材をしてほしいというリクエストでも、公開された記事への質問やご意見でも構いません。お寄せいただいたツイートは、まとめて記事化させていただく可能性があります。

 119分間にぎっしり織り込まれた糸を、読者のみなさんと解きほぐしていけることを楽しみにしています。

(日経ビジネスオンライン編集長 池田 信太朗)