米中貿易摩擦が激化の様相ですが、それを見越したかのように株価が下がっています。

居林:はい。

そこで、当コラムの読者ならば気になると思うのですが、これは、「安倍退陣=アベグジット台風は市場を脅かすか?」でおっしゃっていた、「政治イベント(=一過性)」なんでしょうか、それとも「金融イベント(=経済危機を招きかねず、長期間影響を引きずる)」なんでしょうか。

居林:さて、どうなんでしょう。

おや、珍しく迷っていますか?

居林:お聞きになりたいのはこういうことですよね、いつものグラフを見てみましょう。

12カ月先の業績予想と株価の推移

株価は業績の関数である、という視点から見れば、かなり「割安」になっているように見えます。

居林:予めお断りしておくと、マーケットは物理法則が通用する世界ではないので、綾(あや)はあります。収益機会のすべてを取ることはできません。今年のドタバタを見ていると特にそう思います。

 その上で、昨日(7月5日)の日経平均の終値は2万1546円、どうしますかということですね。さきほど触れていただいた記事のときに「買い」だと申し上げた(3月23日金曜日からの下げ相場)ときは、2万617円でした。

ディシジョンツリーを書いてみる

あと1000円ありますね。そこまで下げれば?

居林:私なら買います。しかし、現状はとっても微妙なラインで、売り買いの結論はどっちとも言えません。もう一度買いのタイミングが近づいている気もしますが、確信は持てない。先ほどおっしゃった、米中の貿易摩擦を政治イベントだと捉えるか、それとも経済イベントなのかによって判断は分かれます。私も正直悩んでいるので、すぱっと申し上げることができないんです。

なるほど。

居林:こういう錯綜した状況は、投資ではよくあることで、そんな場合の私のおすすめはディシジョンツリーを書いてみることです。

居林さんのディシジョンツリー

これは分かりやすい。

居林:自分が今、何について悩んでいて、それがどのツリーの中にあるのか、を、常に意識できるので、雰囲気に流されてパニックにならずに済みます。コツとしては、3階層くらいにしておくことでしょうか。

で、いま、まさにツリーの中の★印のところにいるわけですね。

居林:はい。なぜ判断が難しいかもこれを見ると分かっていただけると思います。

ええと?