民進党、社会民主党、日本共産党には接近をしますね。自民党、公明党にはアプローチしない。

鈴木:それは、政治的な判断ですよ。ノンポリではあり得ないから…。

設楽:東京管理職ユニオンでは、自民党支持の人が組合員になることを反対しない。その人が主導権を握り、多数派を形成し、我々を追放することもやむを得ない。さらに言えば、我々が自民党の国会議員と手を組むこともありえます。

鈴木:自民党の議員と話し合うことはよくあります。例えば、派遣法改正の議論のときなどは、国会まで要請に行きますから。ただ、今の自民党は極めて全体主義化していますから、手を結ぶことはないです。

設楽:以前、民族派右翼の一水会が「労働組合をつくるためにどうすればいいのか」と相談に来たので、私は講演に行きました。右翼的な人が、職場でいじめられる場合があるのです。左翼思想にゴリゴリに凝り固まっている人よりは、右翼の人とのほうが共闘できます。左翼思想に強い影響を受けている人は、我々の話を聞かない…(苦笑)。

鈴木:労働組合は、大衆組織です。異質的なものを含めて、討議しながら進めていくことを前提としている組織だと私は思います。だから、右派的な人がいることは問題ないし、むしろ歓迎です。

 労働組合の世界には、いわゆる「党的な人」がいるのです。あるいは、左翼的な思想をもつ文学者や思想家たちですね。おそらく、こういう方たちが東京管理職ユニオンにくると、気がおかしくなるんじゃないですか…(苦笑)。

 彼らからしたら、左から右までいる中でいろんな意見を抱え込み、矛盾や悩みを聞いて解決していくことは苦しいのかもしれませんね。

お二人は、ある意味で理にかなったことを話されているように思えるのですが、会社員からするとやはり、理解ができない。

設楽:我々が、会社にとって不利益になることをあえて選択しているからでしょう。サラリーマン労働者には、そこが理解できない。

鈴木:この程度の規模の労組のくせに目立ちすぎている、という批判もあるのかもしれない。

 東京管理職ユニオンのような社会運動をする組織を批判する場合、単純にその組織のことを知らない、つまりは妄想や予断、偏見みたいな批判は一定数ある。その象徴が、「反日左翼カルト集団」という批判なのだと思います。我々は、もっと自分たちの姿を伝えていかないといけない。

ユニオンのデモには、赤旗が立っています。あれを見ると、引いてしまう人がいるかもしれませんね。

設楽:それは、表面しか見ないから…。旗ぐらいは立てますし、腕章はしめます。シュプレヒコールもします。ガンガンと抗議をしないと、悪徳経営者は驚きません。

鈴木:その意味で圧力をかけることができないならば、抗議の意味がない。ただし、団体交渉は実際は、その大部分が静かな話し合いです。設楽さんの団交も全部が芸のように面白いわけではなくて、極めて穏当な交渉も多いわけです。

設楽:過激なときもあります。私は、戦闘的で過激な労働組合がいいと思っている。そうでなければ、不当な行為から労働者を守ることなんてできない!

鈴木:我々に敵は多い(笑)。

設楽:ワハハ(笑)。