「自分たちの会社の問題に声を上げないのは、なぜだ!」

AV監督だった村西とおるさんも、ご自身のツイッターでユニオンへの厳しいつぶやきをしています。2017年2月14日に、こうあります。

「青林堂を告発するユニオン。取り上げるメディアは一方的に青林堂を悪者に。問題の社員が解雇されたのは本人の能力不足と怠慢な勤務態度。企業は慈善事業をしているわけではない。使用パソコンをネットにつながなかったのはデータ流出の疑念から。青林堂を叩いて溜飲を下げている左巻きのチンカス集団」

鈴木:左巻きのチンカス集団…(笑)。私も、それを見ました。私は、あの方と仕事をしたことがあるのですが、もう、忘れているのでしょうね。事実ではないことを書いておられるから、残念でした。

 これは会社側、つまり、青林堂の言い分を鵜呑みにしているつぶやきです。パワハラ事件の被害者である我々の組合員は能力不足ではないし、勤務態度が怠慢でもない。東京地方裁判所で、会社側のこの言い分は全部否定されています。そのソース(情報の出所)をきちんと読まないで、あんなことを書く。もはや、デマですよ。

村西さんの真意はわかりかねますが、一般的には、ユニオンのあの強烈な抗議活動に疑問を感じている人はいるかもしれません。例えば、会社の前でデモをしたり、ビラをまいたり、拡声器で社長や役員をなじりますね。

設楽:組合員が不当解雇にされたり、パワハラなどの不利益になったことを防衛するためには、状況いかんでは抗議をせざるを得ない。ほかに方法がない。会社側が、我々との話し合いに応じるなら、そのようなことはしません。しかし、応じない場合がある。我々のような外部の組合であろうとも、会社には団交に応じる義務があります。

鈴木:会社側が我々と合理的な話し合いをしているときは、抗議活動をしたことはありません。何でもかんでも押し掛けて、お金を脅し取るなんてない。ありえない。それは、断じてない。

ユニオンは通常、その社員が自分たちの労組に入ったことを知らせる「組合加入通知書」を会社に送る。そのうえで「団体交渉申し入れ書」を送ることがある。その意味では、正当な手続きをとっているのでしょうね。そのプロセスを、多くの人は正しくは知らないのかもしれません。

鈴木:我々は基本的には、まず、団体交渉で話し合いをしようとしているのであり、それをしようとしない側にこそ、問題があるのです。

設楽:もっと言っておきたいのは、例えば、東芝や三菱自動車、電通などの大企業が不祥事を起こしています。ところが、そこの社員の声を聞いたことがない。実に、だらしない。そんなサラリーマンが、我々に違和感を持っているならならば、私のほうが大いに違和感を持ちますよ。「自分たちの会社の問題に声を上げないのは、なぜだ!何をやっているんだって!」と。