自分の“値付け”を人に任せてはいけない

 キモイ奴やトロい奴は、欠けているものをいかにビジネスに結び付けるか、という発想がないように思います。武器であるものを「弱さ」ととらえ、「自分が劣っている」と受け止めているのです。

 あなたが会社員で、上司から理不尽な扱いを受けているとします。そこで、自分を否定すべきではないし、卑下するべきでもないのです。「認められない」ことを、誇りにするべきなのです。たとえば、「今、こういう冷遇を受けている。管理職になったら、こんなことをしないようにしよう」ととらえるだけでも、心の状況は変わってくるのではないでしょうか。

 そのような思いでいれば、自然と目の前の苦境を乗り越えることができるようになっていくものです。心や精神状態、意識のあり方をそのまま反映しているのが、目の前に現れる人や出来事などだからです。

 「欠けている」ことが実は「強さ」であることを心得ておくだけでも、今後の人生が変わってくると思います。欠けているものをけなされたら、無視するべきです。あなたの価値や値打ちは、あなたが決めるのです。上司や先輩、同僚、社長や役員、さらには夫や妻、親などにも、決めさせるべきではないのです。ましてや、実態のない「世間」など論外です。

 キモイ奴やトロい奴は、自分の価値の“値付け”を、周囲、世間にさせてしまっている可能性があります。「世間」という見えないものに負けてしまったのかもしれません。企業社会という明確な羅針盤がないところでは、常に自分の価値や値打ちを自分でつくり、守り抜いていくべきなのです。土壇場では、世間や周囲からの評価など、絶対に頼りになりません。

 最後に、読者の皆さんに問いたいことがあります。キモイ奴やトロい奴が次々と現れるのは、私もキモくて、トロい奴だからなのでしょうか。最近、そんな気がしているのですが…。