名刺を処分して困ったことは一度もありません

 とはいえ、多くのフリーランスも会社員も、すぐには目の前の取引先や上司、先輩、同僚らとの関係を切ることはできないでしょう。だからこそ、シュレッダーで名刺を処分するのです。これで、少なくとも潜在意識の中での「服従」や「理不尽な関係」はしだいに弱くなっていくはずです。

 私は、今回のような編集者から、強烈な負のエネルギーや波動を感じるのです。いったん、それに影響を受けると、自分の心や意識、感情がマイナスの方向に向かいます。 シュレッダーで名刺を処分すると、「こんな奴は、どうでもいい」と思えるようになり、一気に爽快な気分になります。本当に、空が青々と見えるようになります。

 そのマイナスの波動を引き寄せてしまうのは、実はあなた自身なのです。「俺はこの上司の下につかざるを得ない」「ほかの会社に移ったところで、通用しない」「自分は結局、ここで埋没する」などと、潜在意識として決めてかかっているだけのことです。

 これらには、何ら根拠がないのです。まさに幻想であり、妄想であり、思い込みでしかありません。間違ったものをふだんから潜在意識にインプットしまくっているから、ゆがんだ自己像を持つのです。所属するコミュニティーも誤りである可能性があります。自分を否定したり、へこませたりするような集団には入るべきではないのです。

 あなたの評価は、上司や取引先などがします。しかし、値打ちや価値はあなた自身が決めること。潜在意識に、そんな輩たちを無断で入れさせ、価値まで下げさせてはいけないのです。

 人との出会いに、別れはつきものです。会うは別れ、と言います。その儀式として、「シュレッダーで名刺を処分しなさい!」と機会あるごとに呼びかけています。昨年夏、私立大学の大学院で話す機会に恵まれた際も、力を込めて訴えました。「キモイ奴の名刺は、シュレッダーにかけなさい!」。

 私は、この20数年で通算500~600人ほどの名刺をシュレッダーにかけました。名刺を処分して、その後、困ったことは1度もありません。つまりは、そのレベルのつきあいだったということです。

 今年、何枚の名刺をシュレッダーにかけたか、競い合いませんか?そもそも、この世の中のつながりのすべてが、「かけがえのない、切っても切れない関係」なんてありえないでしょう。1枚もないというのは、問題かもしれません。

筆者愛用のシュレッダー