nikkeiBPnetの人気コラム「職場を生き抜け!」は2017年1月から、日経ビジネスオンラインで掲載することになりました。これからもよろしくお願いします。過去の記事はこちらからご覧ください。

「うちの会社は、労使が難しい関係でして…」

 キモイ奴の名刺をシュレッダーで処分する。このことがいかに大切であるかー。今回は、私の経験をもとに考えます。

 まず、一例を挙げましょう。私は昨年、精神を破壊させられそうになりました。ある出版社の男性編集者と組んで、連載を数か月にわたり書いたのです。編集者が時間や予算、それぞれの記事の内容などについて一定のコントロールをします。書き手である私に助言などを機会あるごとにするのです。

 ここまでは多くの出版社で見られることであり、問題はありません。精神破壊の作用が働くのは、ここからです。結論から言えば、編集者の話すこと、メールで書くことのほとんどが信用できなくなったのです。

 例えば、労働組合の役員を取材し、記事として掲載したところ、メールを送ってきます。「部内で、この記事は左翼的という声がある。今後は、経営サイドの記事にしてほしい」。

 ところが、ほかの連載には労働組合の役員が登場しています。編集者に質問をすると、メールで回答がありました。「うちの会社は、労働組合と経営陣が難しい関係でして…」とあります。なぜか、電話では説明をしないのです。

 記事の内容と、会社の労使関係が何の関係があるのか、意味がつかめません。どうにも理解ができないので、この出版社の退職者数人に電話で確認すると、こう話していました。「労働組合は、はるか前に御用組合化している。役員らと関係が悪いなんてありえない」。

 どちらの言い分が、事実関係として正しいかは断言できないものがあります。ですが、少なくとも私からすると、釈然としない思いが残りました。