シリーズ
一介の外科医、日々是絶筆

-
なぜ医者の態度はいつも冷たいのか
医師に詳しく病状を聞こうとしても、冷たくあしらわれることがある。なぜかというと、医師はスケジュールがタイトで外来診察での業務もたくさんあるから。では、どうすれば聞きたいことを聞ける? 現役医師がアドバイスする。
-
がんを「告知」された時にすべき3つの質問
がんを告知されたら、頭の中が真っ白になってしまうのは仕方のないこと。でも、自分の命にも関わる病と闘うために、必要なことを必要な時に、しっかりと医者に聞いておくことも大切だ。筆者が薦める「3つの質問」とは?
-
「病名がつかない」は医者には当然
病院に行った時、医者がはっきりと「病名」を言ってくれないとなんとなく不安になるもの。でも医者からすると、簡単に病名を断言できない理由がある。現役医師の筆者がその理由を分かりやすくひも解く。
-
「どんぶり一杯」の薬を医者が出す理由
「なぜこんなにたくさんの薬を飲まなければならないのか」。70~80歳代の人なら1度はこう思ったことがあるのではないだろうか。医者がこれほどたくさんの薬を処方するのは、医療界を取り巻く構造的な問題がある。
-
土俵上の救命行為、医者はどう見た?
大相撲の巡業中、挨拶に立った市長が倒れた。救命活動のため女性たちが駆け寄ると、「女性は土俵から降りてください」とのアナウンスが……。話題になったこのニュース、医師はどう見たか。
-
19歳でがん、山下弘子の旅立ち
19歳で患ったがんとずっと闘い続けてきた山下弘子さんが、3月25日に亡くなった。山下さんと妹のように親しくしてきた筆者が、いまの思いをつづった。
-
医師国家試験は簡単? 合格率90%の謎
今年も医師国家試験の合格発表の季節がやってきた。医師になるための試験だというのに、その合格率はなんと90%前後。大学別に見ると自治医科大学が99.2%であるのに対し、東京大学理科Ⅲ類は90.0%だった。なぜ?
-
医者選び、「専門医」はどれほど重視すべき?
医者選びをするときによく見るさまざまな医者の肩書。例えば筆者なら、「外科専門医」「消化器外科専門医」と2つの肩書が書いてある。この「専門医」とはどのくらい信頼できるものなのか? 現役医師が「実状」を解説する。
-
私が「医者のホンネ本」を書く理由
ある日、知り合いの編集者から届いた1通のメール。そこには「医者のホンネ本を書いてほしい」という別の編集者からの依頼があった。興味本位の書籍になる可能性もあり、迷う筆者。悩んだ末に筆者が出した答えとは?
-
父よ、あなたはどう生き、どう死ぬのか
筆者が専門とする大腸がんの最も多い世代は50~60歳代。ちょうど筆者の父親と同じ世代だ。日々、そんな患者さんたちと向き合う筆者が、今も元気に働く65歳の父へ私信をしたためた。父よ、あなたはどう生き、どう死にたいですか。
-
医師には医師にしかできない仕事を
国会で審議中の「働き方改革」。医師は残業時間規制の対象からいったんは外され、5年間は猶予が設けられるという。「人手不足」がその理由だ。総務省の統計によると、多くの医師が週60時間以上働いている。こんなにも忙しい理由とは?
-
医者への「袖の下」、どう思いますか?
福島県で外科医として働く筆者が、患者から医師への「袖の下」について考えた。筆者は受け取らない方針を貫くが、同業者の中には端から受け取る者もいる。患者の謝意を上手に医師へ伝える、他の手段はないものか?
-
医者だって人の死に慣れない
医師である筆者は元上司の訃報を知った。体調を崩したと聞いていたのに、なぜお見舞いに行かなかったのか。「ありがとう」と伝えられなかったのか。日々、死と向き合っている医師とて人の死は辛い。患者さんの死にも落ち込む。この現実か…
-
診療報酬が増えると医者の給料は増えるのか?
2018年度の改定で診療報酬の「本体部分」がプラス0.55%と決まり、巷では「サラリーマンの給料は上がらないのに、なぜ医師の給料だけ上がるのか」との声が聞こえる。だが、本当に医師の給料は上がっているのだろうか。
-
2人に1人がかかるがん、最新治療を医師が解説
2人に1人がかかると言われるがん。最近は治療法が発達し、治せるケースも増えてきた。新聞などで見聞きする「オプジーボ」ってどんなお薬? テーラーメイド療法って何? がんの専門医が分かりやすく解説する。
-
座間事件容疑者、「限りなく普通の人」の可能性
神奈川県座間市のアパートで9遺体が見つかった事件が連日、報道されている。27歳の容疑者は、被害者の女性8人と「ツイッターで知り合った」と話しているという。次第に浮かび上がる容疑者像。年齢の近い筆者(医師)はそこに4つの違…
-
私が機内のドクターコールに応じたときの話
もしあなたが医師で、飛行機で移動中、「機内にお医者様はいらっしゃいませか」というアナウンスが流れたらどうするだろうか? 7~8年前に実際にそんな体験をした筆者(外科医)が生々しく当時の状況を語る。
-
川重とシスメックスの手術ロボ戦略に感嘆
前回に続き手術ロボットの開発現場を訪れる筆者。2社目で出会ったのは「腕1本」から買えるロボットだった(2019年発売予定)。これを2本手に入れれば「私は一人で手術できます」というフリーランス外科医になれるかも?
-
最新手術ロボットのデモ機に大興奮
手術支援ロボット市場は米メーカーの独壇場。そこに風穴を開けようと挑むベンチャーが日本にはある。「開発の現場を自分の目で確かめたい」。そのうちの2社で現役外科医(筆者)が目撃したものとは?
-
外科界のイノベーション、腹腔鏡手術とは?
約30年前に開発され、今では大腸がんの7割で採用されている腹腔鏡手術。筆者がほぼ毎日実施するこの手術はブラックボックスになっているため一般には中身があまり知られていない。そのメリットとデメリットとは?