こんにちは、福島県郡山市にあります総合南東北病院外科医長の中山祐次郎です。
先日、私は妻と車で1時間ほど西に走り会津の街へ行ってきました。東京から来てくれた妻の親友たちと一緒に、磐梯熱海という温泉地で日帰り温泉に入ってから猪苗代湖に寄りました。

それから向かった雪深い街、会津。会津のことは以前の記事でもちょっと触れました。この記事でご紹介した鶴之江酒造さんに、お邪魔してきました。

味のある建物に入ると、笑顔で迎えてくれたのは杜氏のゆりさん。肌つるつるでかなりの美人さんでした。目的はゆりさんの作っている「ゆり」という日本酒を手に入れるためだったのですが、あいにくすでに売り切れ。どうやらトランプ大統領来日の晩餐会で出たというニュースで飛ぶように売れてしまったようです。代わりに、と言っては失礼ですが、こちらも極ウマの「会津中将」を購入しました。

A先生の訃報
先日のこと。
私のもとに、ある訃報がLINEで届きました。それは、以前の職場でお世話になった医師が亡くなったという知らせ。
その先生、A先生は、専門は私と同じ外科ではありませんでしたが、私が研修医の時に指導してくださり、それ以降もすれ違うたびに「お、ゆうじろう元気か」と声をかけてくださる先生でした。
ちょっと解説しますと、医学部を卒業して医師国家試験に合格した者は医師免許を与えられ、まずは「研修医」という身分になります。「研修医」は丸2年間の臨床研修が義務付けられており、これを終了しないと将来、病院長になることができないなどの条件があります。ですので、医師免許を取ったほぼ全員が臨床研修をしています。ちなみにこのシステムは始まってまだ15年ほどですから、45 歳以上くらいの医師は経験していません。
臨床研修は、厚生労働省が指定した病院で、ある程度決められたカリキュラムで研修をすることになります。カリキュラムとは、私の頃は麻酔科または救急科3カ月、外科2カ月、内科6カ月、精神科1カ月、産婦人科1カ月、小児科1カ月、地域医療1カ月が義務の研修で、残りは自由選択というふうに厚生労働省によって決められていました(現在はもう少し自由選択が多くなっています)。病院内であちこちの部署を回ることから、スーパーローテーションと呼ばれています。
私は医師になって初めの1カ月、もっとも厳しいと言われる外科のある科に所属し、かなり肉体的にも精神的にも苦しい1カ月を過ごしました。そして、その後に回ったのが、亡くなったA先生のいらした麻酔科でした。
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