こんにちは、総合南東北病院外科の中山祐次郎です。ただいま外科稼業を一時停止し、京都大学大学院に勉強に来ております。
さて、まず近況から。
わたくし先日、台湾へ旅行に行って参りました。台湾へは初めてでしたが、2泊3日、かなり満喫することができました。いつも海外へ行く際はほとんど情報を集めずに行くのですが、今回は事前にYouTubeでいくつか動画を見てみました。
皆さんはYouTubeで情報収集をすることはありますか? 私はほぼ初めての経験でしたが、調べてみると実にいい。観光を調べるには、本やホームページよりも動画で見るのが一番、イメージが湧きますね。YouTubeでは、実際にユーチューバーが現地に行って「台湾で2泊3日観光してみた!」のような動画が多数ありました。動画は短時間で、しかもとてもリアルにその場所が想像できますのでオススメです。
読者の皆様の中には、台湾に行かれたことのある方も多いことでしょう。私は台北駅の近くに安いホテルを取り、行ったところはと言えば龍山寺、台北101、夜市2カ所、マッサージ3回くらいのもの。龍山寺は台北最古のお寺で、行ってみると台湾人と外国人観光客でごった返しておりました。台湾人とおぼしきご高齢の方々が、実に熱心にお祈りをしていらっしゃいました。ひざまずき、真剣に祈る人々を見て、私は思わず涙してしまいました。どれほど深い信心か、あるいはどれほど深い悲しみか。今も昔も、落ち着いたとは言い難いこの国の歴史を思わずにおれませんでした。

その他、台北101の最上階にある高級レストランにも行ってみましたが、味は結構いけるものの、料理の説明は一切ないわ(おそらく英語を話さないのでしょう)、コースの順番を間違えるわ、それを誤魔化すわ、なかなかのサービスのクオリティでした。飲み物を合わせて一人1万5000円ほどのコースでしたが、再訪はないかな、と。それよりも、おそらく台湾で一番、小籠包で有名な「鼎泰豐(ティンタイフォン)」は絶品でした。サービスも完璧で、不思議とスタッフもイケメン・美女ぞろい。京都にもあるので今度味の比較をしに行ってみるつもりです。

あとは「士林市場」という夜市にも見物に行きました。夜の24時くらいになっても人だかりで、すごい活気でした。いつか日本でも見たようなゲームや、模造品を売る店、臭豆腐というものすごいニオイのする豆腐を出す店など、色んなお店がありました。


買い物に食事に歩き回り、最後は夜更けの1時もすぎた頃に足つぼマッサージを受けて終了でした。なにより気候が暖かかったのが良かったです。
続々と明らかになる医学部の「不正入試」
さて、本題に入りましょう。
東京医科大学に官僚の息子が裏口入学していたことで始まった医学部不正入試の波は、ついにあの名門、順天堂大学医学部にまで波及しました。私のような地方国立大学出身の一介の医者としては、ニュースを見るたびに「なんてしょうもない……」とか「いやこれは仕方がないかも」なんて感情を揺さぶられております。
あまりに続く報道で訳が分からなくなった方も多いと思いますが、まとめますとこれまで
東京医科大学、昭和大学、神戸大学、岩手医科大学、金沢医科大学、福岡大学、順天堂大学、北里大学、日本大学
が自主的に不適切な入試をしていたことを公表しました。そして聖マリアンナ医科大学は、文科省の「不適切である疑い」に真っ向から反論をし、調査もしないという方向で頑張っています(詳細はこちら)。
合計で実に約10校という数。日本には医学部が81校ありますので、じつに1/8が不適切入試をやっていたことになります。私立は30校しかありませんから、およそ3校に1校がやっていた計算になりますね。いやあ、恐ろしい。

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