こんにちは、総合南東北病院外科の中山祐次郎です。現在京都大学大学院で勉強中です。

 近況です。先日、私は癌(がん)の国際学会(ESMO、European Society of Medical Oncology)に参加するためドイツのミュンヘンへ行ってまいりました。現地で、最近知られてきたシェアリングエコノミーを使ってきたのでご報告します。

 日本からブリュッセル乗り継ぎで15時間ほど、やっとこさミュンヘン空港へ到着。中央駅までバスで行き、そこからタクシーに……というところですが、私が使ったのはClever Shuttle(クレバー・シャトル)というサービス。これは、アプリを使うと専用車が来てくれて、他の人と乗り合いで目的地まで行けるというもの。タクシーだと10ユーロのところ、なんとたったの4.5ユーロでした。

 これは、民間人の車をタクシー代わりに使うUber(ウーバー)と似たサービスですが、ドイツではUberは禁じられています。

 わたくし米国ハワイとニューヨークでUberを使いましたが、スマホで現在地まで呼び出せて目的地も指定でき、支払いもオンラインで済むので本当に便利です。おまけにタクシーよりはるかに安いのです。ドイツでも導入したら流行らないわけはありませんが、タクシー業界の強固な反対で各国導入が進んでいません。

 Clever Shuttleはドイツ独自のサービスだそうですが、使い勝手はUberと比べるとまだまだといったところ。Uberはその2都市で迎車は5分程度でしたが、Clever Shuttleは15分ほどかかりました。おまけにオンライン決済ができず、現金を支払う羽目に。現金を払うなんて、いったいいつの時代の話かと思いました。と言いつつ、いま住んでいる京都でもカード決済は進んでいませんが……。

医療関係の会社に勤めるご夫婦の家に滞在

 もう一つ、AirBnB(エアビーアンドビー)は皆様ご存知でしょう。いわゆる民泊のサービスで、一般の人が自宅に見知らぬ人を泊めるものです。本当はホテルをとろうとしたのですが、数万人規模の学会のせいでホテルは高騰し、最安値で1泊2万5000円ほどでした。

 こりゃたまらんとAirBnBをみると、1泊7000円、過去泊まった10人からのレビューも、場所も設備もいいホストが見つかりました。これ幸いと予約しますが、その際はホスト側も私を査定します。AirBnBはパスポート認証に加え、facebook(フェイスブック)や自己紹介文の提示もあるため、ホストも安心そうな人だけを泊めるのですね。

 泊まってみると小さいお子さんが2人いる、医療関係の会社に勤めるご夫婦でした。彼らが住む家に泊まるわけですから、お風呂の時間や何時ごろ出るかを彼らと相談します。

私が実際に利用させていただいた部屋です。素晴らしかった! しかし私が泊まった時よりちょっと高くなっていますね

 どちらもとっても便利で安かったので、これからもどんどん使っていこうと思います。ま、ご報告まで。

 さて本題に入ります。今回は、医療における「正しさ」とは何か、について考えてみたいと思います。これは医療記事を読むために必要な医学リテラシーになります。そして専門家も、単なる科学的意味にとどまらない解釈が必要です。専門的な話も含まれますが、噛み砕いて説明いたします。