ノーベル賞受賞の本庶氏が語った「幸せの定義」
さて、今回は日本人がノーベル医学・生理学賞を受賞したニュースについて取り上げます。受賞した本庶佑(ほんじょ・たすく)氏は京都大学医学部の出身で、その後京都大学医学部の教授、そして医学部長を長く務めておられました。

ですので、受賞翌日の京都大学はちょっとした騒ぎになっている……と思いきや、私の通う医学部キャンパスはいつものように静寂に包まれておりました。どうやら時計台のあるメイン講堂で記者会見を行っていたそうで、医学部の方では特に何もありませんでした。学食が記念セールで安くなるなどなく、残念。

本庶氏がなぜノーベル賞を受賞したのか、その功績はどんなものか。その解説をする前に、こんな未公開エピソードをお披露目しておきましょう。
それは、本庶氏が医学部長時代に医学生に語った「幸せの定義」です。本庶氏いわく、
・物に満たされていること
・自分の将来に不安がないこと
それに加え、
・人の役に立っていると思えること
で初めて幸せを感じられるのだそう。物質と精神が満たされても、人の役に立っていると実感できることが大切なのですね。私はふとマザー・テレサの「この世で最大の不幸は、人から見放され、『自分は誰からも必要とされていない』と感じる事なのです」という言葉を思い出しました。
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