かわいいくせしてドライなキャラ
1つ目の自動診断は、「メルプ症状伝えるくん」というあまり洗練されていない(スミマセン!)ネーミングのサービス。
これは、LINEアプリでこのアカウントと友達になり、会話形式で進めていくだけで症状の緊急度と受診すべき科が分かるというもの。うーん、便利。医者をやっていると知り合いからしょっちゅう「こういう症状なんだけど、何科にいくべき?」と聞かれるので。
試しに自分でやってみました。まずこんな画面で、症状を選びます。「のどの痛み」を選びました。

すると、このペンギンみたいな変なキャラとこんな会話が始まるのです。

顔はかわいいのに結構ドライです。
だいたい6~7個の質問に答えると、こうして緊急度と診療科が出てきます。さらには疑わしい病名まで並んでいます。

うーむ、便利。
ここまでだいたい30秒でしょうか。さらに、終わるとLINEにこんなメッセージが来ます。

これは何をしているかというと、医者の言葉に翻訳しているのですね。ああ、医者目線では確かに見やすい。
医者は「今日はどうされました」「いやあ、じつはのどが痛くて」という会話を、カルテには「主訴;咽頭痛」と書き換えています。そして「いつから、どんな調子ですか」は「現病歴」としてこの画像のようにまとめていくのです。
事前にどこからでも問診票が書ける
そして、2つ目は「WEB問診」サービスです。これは患者さんだけでなく、医者の業務効率化にもかなりいいですね。
簡単に言えば「どこでも書ける問診票の、完全自動翻訳付きカルテ転送サービス」とでも言いましょうか。ちょっと想像していただきます。皆さんはまず初めての病院に行くと、受付をしてそこで問診票を渡されて書きますよね。書いていただいたこの紙、病院内ではどう動いているのでしょうか。
問診票は事務方のスタッフが電子カルテに打ち込んでくれることもありますし、直接医者に渡されることもあります。この問診票の情報を見ながら医者は患者さんに問診をし、問診票と問診の内容を頭の中で統合し、さらに取捨選択し、医学用語に翻訳してカルテを書いていくのです。昔は手書きでしたが、最近はほとんど電子カルテですね。
流れとしては、
患者さんが病院に到着→問診票を書く→医者が見る→診察→カルテに転載する
という感じです。
しかしこの「WEB問診」サービスでは、なんと待合室で患者さんがご自身のスマホ(あるいは備え付けのタブレット端末)で記入した内容が自動的に適切な医学用語に変換されます。さらに、医者がワンクリックするだけでその病院の電子カルテシステムに取り込まれるそうなのです。
さらに、待合室でなくても、自宅や病院に向かう途中でも入力は可能です。これは患者さん側としても本当にラクですね。私も初診で病院にかかることはちょくちょくありますが、この問診票ってすごくストレスだったのです。調子が悪いのに病院についてから一生懸命書いても、また看護師さんに同じことを聞かれ、さらにドクターにまた聞かれ、などということは多いです。ひどい徒労感。
そういった患者さん側の手間を、このサービスは減らしてくれるでしょう。
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