こんにちは、総合南東北病院外科の中山祐次郎です。前回は「東京医大問題」を取り上げ、実に63件ものコメントをいただきました。すべて読ませていただき、読者の皆様の多角的な視点に驚嘆いたした次第でございます。私もずいぶんいろいろなところで書かせていただきましたが、読者の皆様のコメントが一番鋭く深いのは間違いなくここ、日経ビジネスオンラインです(こういうことを書くと他媒体から叱られるのですが)。それだけに、記事を書く手にも気合いが入るというものです。ありがとうございます。

 さて、少し近況を。わたくし中山祐次郎は先日、夏休みに突入いたしました。京都に越してきて4カ月、ようやく住居も落ち着いたところで、少し見聞を広めようと四国や中国地方へと旅をしております。外科医に戻ると、そうは遠出ができなくなってしまいますのでね。

 なかでも特に印象に残ったのは、今年何かと話題になっていた徳島の阿波おどりでした。何十年も続く「連」という集団の伝統に則り、華やかで、ちょっと切ない踊りをじっくりと堪能してきたのです。いやはや、こういうものは現地に行かねば決して分からないものですね。今年は過去最低の集客だったそうですが、それでも美しい眉山が見下ろす徳島の街は、よしこのの熱に包まれておりました。

本番を前に、入念な最終練習をする女性たち

 もしまだ観たことがないという方は、ぜひとも来年以降、現地に行かれることをおすすめします。阿波おどりのいいところは、自分も踊って参加できるところですね。「にわか連」という、にわかに集まった観光客も踊ることができました。

私が「メディアと医療」を語れるか

 さて、今回は「メディアと医療」というテーマでお話をしたいと思います。メディアと言ってもさまざまなものがありますので、まず総論を述べた上で、のちにいろいろな種類の媒体について考察していきましょう。ちなみに、私がこのテーマで語る資格があるか否か、そしてどれほど真実を撃ち抜いている可能性があるか、以下のことから皆様がご判断ください。

 まず新聞ですが、新聞記者と呼ばれる人からは全国紙・地方紙を合わせてこれまで20回ほど取材を受けたことがあります。有名なところでは朝日新聞の「ひと」欄や、読売新聞の書評欄です。取材を受け、それをもとに作られた記事を見て、私は冷徹に記者の実力を見つめてきました。また、某右肩下がりの全国紙を付き合いでとり、毎日読んでいます。そしてWebに出ている各社の社説は、興味ある医療テーマは目を通します。親しい友人に新聞記者もおります。

 そしてテレビですが、高野病院院長時代に20回以上の取材を受けた経験があります。民放・NHK合わせいくつかの番組プロデューサーに知り合いがおります。先日は日テレ系のネット番組「日テレNEWS24」に2回目の出演をしました。プライベートの付き合いからも、同僚の医者の中では一番裏側を聞いているでしょう。

 ラジオはほとんど聞きませんが、ときおり私の記事を読んで取材をいただいており、過去5回ほど出演しました。ウェブメディアは現在4媒体で連載しており、関係者も多数知っているので詳しいと思います。