着弾前に鳴り響く現代版空襲警報

 まず皆さんに知っておいていただきたいことは、現代版空襲警報とも言える「Jアラート」についてです。これを知っておかねば生き延びることが難しくなります。

 Jアラートとは、大きな災害や武力攻撃の際に前もって政府が我々住民に伝えるシステムのことです。前もって、とは、数分前で、数秒前のこともあります。このJアラートは無線を使って全国に送られます。

 どのように伝えられるかというと、大きなサイレンの音が町に鳴り響き、個人の携帯電話にも日本語のメールが届き、通知音が鳴ります。町に響くサイレンの音は、内閣官房国民保護ポータルサイトのこちら(クリックすると音が出ます。注意!)で聞くことができます。ぜひ一度は聞いてみてください。

 また携帯電話については、基本的にau、ソフトバンク、NTTドコモの通信サービスを使っている人なら、スマートフォンでも従来型の携帯電話機でもほとんどの機種に通知が来るようです。また、通知音は3社同じで、この音(こちらもクリックすると音が出ます。注意!)です。

 いざという時にパニックに陥らないために、一度聞いておくといいでしょう。メールについては、下の写真のようなメールが送られてきます。

内閣官房国民保護ポータルサイトより

 詳細は、内閣官房国民保護ポータルサイトをご参照ください。

 たとえ携帯をお持ちでない方でも、街中にいる時であれば、他人の携帯電話や市町村の屋外放送が聞こえることでしょう。

どこに落ちるか、撃った側も分からない

 ここでミサイルの正確性について考えてみましょう。狙った標的に正確に当てる精度は、どのくらいのものなのでしょうか。

 そこで私は防衛関係者に「ミサイルはどれくらい正確に狙った所に着弾できるのか?」と質問しました。回答は、次のようなものでした。

 「北朝鮮の保有するミサイルで日本を射程に捉えている、スカッドやノドンの平均誤差半径(Circular Error Probability、CEP、筆者注:円内に着弾する確率が50%になる大きさの円の半径のこと)は、ジェーン年鑑(筆者注:IHS Jane's社発行の防衛機器・兵器などの情報を収録した資料)によれば1〜3キロメートルであり、防衛白書では特定の施設をピンポイントで狙う能力はないと評価しています。ただ、その精度も改善している可能性があることも申し添えます。1〜3キロメートルですから、地下鉄の駅にして、1つから2つ分ぐらいはずれる、ということでしょうか」(防衛関係者)

 こう考えると、「国会議事堂」とか「防衛施設」とかをピンポイントで狙うのはちょっと難しそう。しかし狙われるとしたら、東京など人が多いところでしょう。少し標的から外れても、人がたくさんいますから。