日経ビジネスオンラインをお読みの皆様、はじめまして。

 今回、連載を始めさせていただくこととなりました、医師の中山祐次郎と申します。36歳の若造でございます。読者の皆様の平均年齢は50歳代とうかがっておりますので、皆様からすると私の年は職場の中堅くらいか、それよりちょっと年上の方でしたらお子さんと同じくらいでしょうか。

 私は現在、福島県広野町にある高野(たかの)病院というところで院長として働いております。原発から22km南に位置するこの高野病院については、報道でご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

西日を浴びる、高野病院の入り口

ワンオペ院長になりました

 2016年末に火事で81歳の高野英男院長がお亡くなりになり、常勤医師が不在となったこの病院は存続の危機に立たされました。そこで私が手を挙げ、2017年2月~3月の限定で院長になることとなりました。

 院長といったって常勤医師は私ひとりですから、少し前に牛丼屋の勤務体系として話題になったワン・オペレーション、いわゆるワンオペということになります。

高野病院の外来診察室。事務の方に撮っていただき緊張している

 少し私の医歴(医師としてのキャリアのこと)をお話しいたします。横浜で生まれ育ち、鹿児島大学を卒業して医者になった私は、東京都内のとある大病院で10年間、外科医として勤務しました。専門は大腸がんの手術ですので、毎日お腹を切っていたのです。医者になって10年、一応の「上がり」と言える各種の専門医の資格を大体、取り終えたところです。

 また一昨年、幻冬舎から自著『幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと 若き外科医が見つめた「いのち」の現場三百六十五日』を出版してから、もの書きとしての活動も始め、現在は医者の目から見たニュースの解説や意見をYahoo!ニュースやハフィントンポスト、業界誌などに書いています。

 ここ日経ビジネスオンラインでは月に2回くらいのペースで、時事ニュースをメスで切り込んだ解説や、健康や病気にまつわるお話、他所では言えない医者の本音などをつづりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。