シリーズ
小宮一慶が読み解く経済の数字・企業の数字

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日欧EPA、日本側のメリットは未知数
日欧経済連携協定(EPA)の交渉が大枠合意に達しました。重要なのは日本経済にとってどれだけのインパクトがあるのかという点です。貿易統計を見ながら、日欧EPAが日本経済に及ぼす影響について考えてみたいと思います。
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崖っぷち東芝、復調シャープ、再建の行方は
深刻な経営危機に陥った東芝とシャープ。はっきりと明暗が分かれました。業績回復に向かいつつあるシャープに対し、東芝は半導体メモリー事業の売却交渉を進めて再建を狙いますが、先行きは厳しいままです。両社の先行きはどうなるでしょ…
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加計問題が映し出す日本の「本当の病」
加計学園を巡る問題が大きな注目を集めています。もし事実であれば、許されないことだが、日本の「岩盤規制」という本質的な問題にも目を向けるべきではないか。
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なぜ、政府は「TPP11」実現に積極的なのか
トランプ政権の誕生で米国が離脱した環太平洋経済連携協定(TPP)。日本政府は米国抜きの通称「TPP11」の早期実現に向けて動きはじめた。なぜ、政府はTPP11の実現に積極的なのか。その思惑について考える。
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ヤマトと日本郵政、配送量急増を財務から検証
宅配業界首位のヤマトホールディングス(HD)が運賃の値上げに踏み切り、日本郵政は豪物流子会社の不振で巨額の減損損失を計上します。人手不足や利益率の低下に悩む物流会社はどのように活路を見出すのでしょうか。
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大塚家具とニトリ、なぜ明暗分かれたか
父娘間の対立に娘が勝利してから約2年。大塚家具は2016年12月期決算で過去最悪の赤字に陥りました。一方、競合のニトリは17年2月期決算で30年連続の増収増益を達成。同じ家具業界で明暗が分かれた原因を2社の決算内容から探…
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森友問題、やましくないなら早々に決着を
二人きりの密室で、昭恵夫人が籠池氏に100万円を渡していないことを立証するのは難しいかもしれません。しかし「二人だけで密室に入ったかどうか」は立証できるでしょう。
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失速の春闘、国内景気は維持できるか?
経済指標を見ると、国内景気はこのところ生産を中心に順調に回復しています。また、給与の上昇から物価上昇を差し引いた「実質賃金」もこのところプラスを維持しています。ただ、これが中長期的に続くかといえば、それは難しいかもしれま…
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マクドナルドの復活は本物か?
日本マクドナルドの決算書を分析する。14年に鶏肉偽装問題が発覚してから2年半、業績悪化にあえいだ同社のお金はどう動いたのか? そして、3期ぶりの最終黒字。今後の回復の展望はいかに。
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東芝は巨額減損の可能性をいつ認識したのか?
東芝は果たして再起を図れるか。半導体事業を来期に売却するとも伝えられ。それでは株主資本のマイナス状態を2017年3月末に脱却できない可能性がある。銀行団は短期的な融資の延長には応じるだが、長期的にどうするかは未定だ。
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中国人観光客がもう「爆買い」をしない理由
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石油大手、生き残りを賭けた再編戦争の行く末は
石油元売り業が苦戦している理由は大きく4つある。第1は自動車の燃費が向上し、ガソリンの需要が年間2~3%ずつ減っていること。第2は給油所の減少。第3は原油価格の下落。そして第4は円安ドル高の影響だ。
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2017年経済予測、前半は好調、後半は大荒れか
明けましておめでとうございます。経営コンサルタントの小宮一慶です。本コラムでは、経済ニュースでよく取り上げられるGDPや消費者物価指数、鉱工業指数といった「景気指標」をベースに、日本経済と世界経済を分析していきます。