通期見通しは今後修正される可能性がありますが、今回は、現状の目安としてこちらのデータを分析してみたいと思います。

 2017年3月期の業績を見てみましょう。売上高は前の期より5.5%減の4兆8700億円。営業損益は、4830億円の赤字から2700億円の黒字へ転換しました。ただし、原子力事業を手がける米国子会社が米連邦破産法11条(チャプター11)を申し立てたことで、巨額損失が計上され、最終損失は9500億円まで膨らむとのことです。

 この影響で、純資産はマイナス2600億円となり、債務超過に陥る見通しとなっています。

 続いて、事業別のセグメント情報を見てみましょう。

 ここでまず注目するべきことは、2016年3月期の実績は、ほとんどの事業で営業赤字を計上していたにもかかわらず、2017年3月期は「エネルギーシステムソリューション」事業を除くすべての事業が黒字になっています。同事業も赤字幅が縮小しています。事業として見ると、業績自体は全体的に改善しているのです。

 中でも、最も高い利益を上げているのが、半導体メモリー事業を含む「ストレージ&デバイスソリューション」です。売上高1兆7000億円、営業利益は2470億円を計上する見通しです。全事業を合計した営業利益は2700億円ですから、その大部分をこの事業が稼いでいるということです。