eリーダーを育成する方法

 こうしたeリーダーシップ能力を育成するための教育のエコシステム(生態系、環境)を作り出すことが急務である。具体的には人材を求める側、そして人材を供給する側の強い協力関係によって新しい教育の場の創造が必要だ。

 従来、IT技術者の学習といえばビッグデータや通信などといった技術系の分野が中心だったが、現在は技術の知識や経験とともに、各分野間を結ぶネットワーク力──例えば交渉やチームワークにおける統率力を高める教育が求められている。

 大学やビジネススクールといった従来型の教育機関でeリーダーとしての知識を培った人材もいるが、現在、中小企業のeリーダーたちは「プルラーニング」ストラテジーと呼ばれるやり方で学ぶようになっている。つまり、ムーク(MOOC ― Massive Open Online Course「大規模公開オンライン講座」)や、ブレンド型学習(教室型学習とオンライン学習の組み合わせ)、短期研修などといった、新しい形態の教育の場から知識を吸収していくやり方のことである。

 eリーダーを育成するには、従来の教育機関でのいわゆるフォーマルな教育がいいのか、前述のような新しい手法のインフォーマルな教育がいいのかという議論がある。デジタル社会で必要とされる新しい知識は刻々と変化し、その都度更新していく必要がある。そのことを考えると、最良の学習方法は従来型と新しい形をうまく組み合わせることなのかもしれない。