世界47カ国、50万人が対象のコンサルタント会社Great Place to Workの意識調査では、優れた雇用者の資質を「チームに共同体の感覚を与える人」としている。

 これは、非常に興味深い事実だと私は思う。というのもこれまでのビジネスの世界はこれとは程遠いものとして理解されてきたからだ。ここでは注目すべきポイントをあげて具体的に見ていくとしよう。まずこの調査で何度も繰り返し出てきた言葉は「信頼感」である。

あなたの会社は信頼で結ばれているか

 共同体とは単なる人間の集団とは異なり、その構成員が信頼で結ばれている、ということだ。周りの人が自分を助けてくれる、少なくとも目標に向かって頑張っているところを誰も妨害しない、ということだ。だが残念ながら、多くの企業においてその反対のことが多く見られる。特に今日、生き残りをかけた壮絶な日々の競争の中ではなおさらだ。

 そこで次に問題となるのは、企業は社員同士の共同体意識をつくり上げる点において、どこまで責任を持つべきか?ということだ。社員同士の円滑なコミュニケーションと共同体意識の高揚のためには企業としてかなり投資しなければならないのは当然だ。

 そのうえ、人事部も巻き込んで報奨制度も見直さなければならないだろう。個人の業績に対して報酬が与えられている現状の再検討である。