ミツハシ:3分で勝負を決する。ウルトラマンですね。しかし、「人生紙一重」という言葉、シマジさんが言うと説得力があります。

シマジ:振られたどうしよう。無視されたらどうしよう。恥をかくのは怖い。そんなふうに思うから一歩が踏み出せないんだ。芝居だと思えばいいんだよ。相談者は恋愛劇の主人公、相手の女はヒロインだ。

 どんな場面を設定し、どんなセリフを口にするかは役者である相談者の自由。役を演じているのだから、恥をかいても構わない。デートに誘い出せるか、振られるかのシナリオは神様の手の内なので、どっちに転んでも神様の思し召しだと思えばいい。失敗したなら、次はもう少しうまくいく舞台設定とセリフを考える。そして演技力に磨きをかける。そういう心構えなら、「口説き方を教えてください」なんていう質問は出てこないはずだ。

 相談者は舞台の上にいて、もう幕は上がっている。なのに、ヒロインに対してまだなんのセリフも発していない。それじゃあ物語は動かない。立ち尽くす相談者の横から別の役者が登場して、そいつが先にヒロインに話しかけ、物語を進めてしまうかもしれない。そうしたら相談者は単なる通行人Aで終わる。それじゃあ詰まらんだろう。さっさとスケベ光線を発してヒグマを食いに行きなさい。

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