ミツハシ:確かにその通りでした。実は、いま大久保さんのマカをチョコレートでくるんだ商品をバレンタインデーに合わせて企画しておりまして、シマジさんのお眼鏡に適ったらサロン・ド・シマジに置いてください。

シマジ:マカ入りチョコレートか。これをバレンタインデーにもらった男はいろいろと深読みするだろうな。面白い。いいものを作ってもってきてくれ。

ミツハシ:ありがとうございます。ところで、マカ以外にも始めたことはあるんですか?

シマジ:マカと並んで最近のお気に入りは恒順香醋だ。もち米を原料にした中国の熟成黒酢で、中国政府が国際会議なんかに出席した各国首脳への贈答品にする高級な酢だ。これをあらかじめ飲んでおくと、二日酔いにならないんだ。

ミツハシ:相談者も「どのように食べ」と訊いています。シマジさんの食生活を開陳してください。

長生きしたければ、「毎日卵」

シマジ:必ず食べるのが卵だ。ミツハシ、長生きしたかったら、必ず毎日1個は卵を食べるようにしろ。「卵は完全栄養食品。毎日食べなさい」というのは、分子栄養学を提唱した三石巌博士に教わった健康の極意でね。1個の卵は1ポンドのステーキに匹敵する栄養成分を含んでいるそうだ。「毎日卵」を実践していた三石先生は90代になっても本当に元気だった。先生が100歳になったら『卵1個で100歳まで生きる』という本を作りましょうと言っていたのだが、残念ながら大好きなスキーに出かけられ、そこで肺炎になって95歳で亡くなられた。

 毎朝食べる卵だが、生では食べない。日本の卵は安全だと言われるが、それでもサルモネラ菌による食中毒のリスクはゼロではないから、必ず火を通す。正確に言うと、女房が毎朝、目玉焼きかゆで卵にして出してくれる。機嫌の悪いときには前の晩の味噌汁の中に落として出されるがね。

ミツハシ:朝飯は卵だけですか。

シマジ:卵だけだ。10時頃に卵だけの朝飯を食って昼過ぎに近くのレストランでランチを取る。夜もひとりのときは、恵比寿、広尾、麻布界隈のレストランで食べる。和食なら「雄」と「浅井」、蕎麦なら愛育病院前交差点近くの「たじま」、洋食なら「オステリア・ルッカ」「コントワールミサゴ」「オーギャマンド トキオ」と「キャーヴ ドゥ ギャマン エ ハナレ」、中国料理なら「マサズキッチン」、和洋迷ったときは「Ebisu 言の葉」、いろんなジャンルの料理を食べたいときは「酒肆ガランス」。以上がローテーションの常連で、俺のためにスパイシーハイボールを用意してくれている。

ミツハシ:どこもいい店ばかりじゃないですか。ひとりで行く普段使いのメシ屋じゃありませんね。

シマジ:食事は人生の悦びだ。一食たりともまずいものは食う気にならないから、ひとりで食う食事といえども店選びは大切だ。

ミツハシ:読者のみなさま、ここでちょっと宣伝させてください。先日、『ひとり外食術』という本をつくりました。誰に気兼ねすることもなく、好きなときに好きなものを好きなように食べる「ひとりメシ」の愉しみ方をマニアックに解説した本です。

 帯の言葉にはシマジさんの格言「ひとりの時間を愉しくできない者は、ふたりの時間も愉しくできない」を使わせていただき、飲食店からえこひいきされるシマジさんの巧妙なやり口も紹介させていただきました。

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