「ランサーズ」とは、“仕事を依頼したい人”と“仕事をしたい人”をマッチングさせるクラウドソーシングサービスだ。そこではデザイナーやシステムエンジニア、イラストレーター、ライター、カメラマンといった数十万人ものフリーランスが、時間や場所にとらわれない働き方を実現している。「インターネットが持つ潜在能力をもっと活用することで、“働き方の変革”を創造したい」という秋好陽介社長と、トーマツ ベンチャーサポートの斎藤祐馬事業統括本部長に聞いた(前回の記事はこちらをご覧ください。)

地方にいる人材に新しい働き方を提案するランサーズの秋好社長(写真:菊池一郎、以下同)

この連載記事は、地方を盛り上げていくベンチャーはどんな事業に取り組んでいるのか、何を考えているのか、そんなところに着目してきました。そこで、まずランサーズのクラウドサービスはどういうものなのか、そのあたりから教えてください。

秋好:我々のサイトには、ある仕事を依頼したい企業十数万社と、それに対して仕事をしたいというフリーランスの人たちおよそ50万~100万人が登録してくださっています。要は仕事を依頼したい企業と、仕事を受注したい個人とをつなぐ、オンラインマッチングサイトで、成約に対して手数料をいただくというビジネスモデルです。

 我々がこうしたクラウドソーシングを初めて開始したのは、2008年でした。今では大手企業も参入してきて、200社ぐらい競合相手がいます。2015年度の市場規模でいうと650億円ぐらいになるといわれています。我々はそこで50%強ぐらいのシェアを持っています。

なるほど。このサービスを使うとフリーランスの人たちはどれくらい稼ぐことができるのですか?

年収1500万円という人もいるんです

秋好:収入はもちろん人によってまちまちですが、最高だとランサーズだけで年収1500万円ぐらいという人もいます。振り込みのとき、本当にうらやましいんですけど(笑)。

斎藤:それはすごいですね。しかし、ランサーズからの仕事だけで食べていける人はどれくらいいるのですか?

秋好:おそらく1000人くらいはいらっしゃいますね。それから、毎月何らかのかたちで報酬をもらっている人が1万人ほど。それももう年々、倍々で増えています。

斎藤:今も成長中なのですね。

秋好:ある意味では大企業と言えるかもしれません。1000人ぐらいの正社員と1万人くらいのアルバイトがいるみたいな、そしてそのほとんどの人が地方にいて、オンラインを通じて仕事をしているという構造ですね。