「義足」の医療ツーリズムを日本で

ぜひ引き込みたいですよね。ユニークな資産だらけの国なので。やはりそのきっかけとして、2020年のオリンピック・パラリンピックの役割は大きい。このイベントは東京という都市を世界に見せるショーケースにもなるわけですが、為末さんが特に見せたいものはありますか。

為末:局所的かもしれませんが、医療ツーリズムのモデルとして、「義足」をフックに見せることができないかなと思っています。

 今、義足を着けるきっかけは、事故よりも病気による切断が多いんです。つまり「どんな義足を着けるか」を前提にして、「どこから切るか」を選ぶことができる。

 また、義足装着後、半年間のリハビリが生涯の歩き方を決めるとも言われています。例えばパラリンピアンと連携しながら、日本のロボット技術を活かした義足と最新理論に基づくリハビリを提供する医療ツーリズムを発信できると最高ですね。

 羽田・成田からの水上ルートの観光資産も活かしながら、海が見えて競技場もあるリハビリ施設にトップアスリートが滞在する。そんなシーンを2020年に見せられたら、ものすごいアピール効果があるんじゃないでしょうか。

 人体をサイボーグ化する、といったら新し過ぎる表現かもしれませんが、そんな未来の発信都市に東京がなれたら最高ですね。高齢化先進国であり、技術先進国だからこそできる強みでもあると思っています。

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