(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

 2018年夏。2020年7月24日に開幕する東京五輪、第32回オリンピック競技大会まであと2年となりました。

 まだ2年ある。もう2年しかない。オリンピックを目指すすべての人たちそれぞれの心に、それぞれの思いがあることでしょう。

 競泳シーズンが本格化すると、取材を受ける機会も増えます。東京オリンピックに向けて「手応えはいかがですか?」「準備は順調ですか?」。そうした質問をよく頂きます。

 私の答えは「今、やるべき準備は整った」です。

すべては、新たな4年間

 五輪への準備は日々刻々と続きます。一番最後の準備は、東京オリンピック競泳の決勝レース。メダルへの挑戦権を掴んだ選手がスタート台に上がるその瞬間に、最高のコンディションで送り出すことです。

 その前には、準決勝があり、予選があり、さらにその前には五輪出場権を掴むための大会があります。レースだけではありません。日々の練習、日々の生活、それらすべてが頂点を掴むための準備です。

 2016年のリオデジャネイロ五輪が終わって、新たな体制で東京五輪を目指す。これまで何度も経験してきた「五輪から五輪への4年間」ですが、すべてが新たな挑戦でした。

 高校3年生の北島康介とともに挑んだ2000年のシドニー五輪では、100m平泳ぎで4位入賞。次の目標を「金メダル獲得」に定めて臨んだ2004年のアテネ大会では、100m・200m平泳ぎで2つの金メダルを獲得し、続く2008年の北京では五輪史上初の平泳ぎ2大会連続2種目制覇を果たすことができました。

 シドニーからアテネへの4年間と、アテネから北京への4年間。そこには全く違うアプローチが必要でした。