ドナルド・トランプ氏がニューハンプシャー州予備選で雪辱を果たしましたね。アイオワ州でトップだった、「草の根保守派」が推すテッド・クルーズ上院議員は振るわず、3位に終わりました。トランプ対クルーズの「草の根」同士の対決は、今回はトランプ氏に軍配が上がりました。

 民主党サイドも伏兵バーニー・サンダース上院議員が本命ヒラリー・クリントン前国務長官に圧勝しました。

ニューハンプシャー州で遊説中のトランプ氏(写真:UPI/アフロ)

高濱:「トランプ旋風」「サンダース革命」ともに、いまだ収まらず、ですね。両候補ともにこれで勢いをつけてサウスカロライナ州とネバダ州に駒を進めることになります。

「ストップ・ザ・トランプ」成功せず

 まず、注目の共和党サイドから見ます。

 いわゆる共和党エスタブリッシュメント(保守本流体制派)はトランプ氏やクルーズ氏を早い段階で排除し、自分たちにとって好ましい候補を指名しようと狙っています。「ストップ・ザ・トランプ」「ストップ・ザ・アウトサイダー」作戦です。

 エスタブリッシュメントが推しているのは、アイオワ州で3位につけたマルコ・ルビオ上院議員、さらに「保守穏健派トリオ」のうちの誰かです。トリオとは、ジョン・ケーシック・オハイオ州知事、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事、クリス・クリスティ・ニュージャージー州知事らです。

 ニューハンプシャー州予備選はこの4人によるサバイバル・ゲームでした。2位につけたケーシック氏が一歩先んじた感じですが、決着がついたわけではありません。ブッシュ氏がルビオ氏を抜いて4位に入ったのを「本命ブッシュいよいよ浮上」と見るべきかどうか。選挙専門家の間では意見が分かれています。

 「ストップ・ザ・トランプ」「保守穏健派トリオのつば競り合い」の場は南部へ、そして西部へと続きます。