今年は映画界が活況を呈している

 邦画・洋画ともに、今年は映画の世界が活況を呈している。日本映画製作者連盟などの発表によると、興行収入が100億円を突破した作品は10月末時点で2つ。興行収入が50億円以上になった作品まで広げると、8つを数える。

 100億円を突破したのは、SNSを起点にして若い世代から爆発的な支持を得て、上映中の映画館が連日ほぼ満席になった新海誠監督の「君の名は。」と、ジョージ・ルーカスが考案した不朽のSFシリーズのファン待望の新作「スター・ウォーズ フォースの覚醒」である(後者の日本公開は2015年12月18日だが興行収入の大半は2016年に計上されている)。

 母親の影響で子どもの頃から映画の大ファンである筆者は、両方とも映画館に出向いて鑑賞した。特に「君の名は。」は、映像の斬新な美しさとストーリーの両面で実に素晴らしく、興行収入がすでに176億円を突破(2016年11月4日時点)したのもうなずける(邦画歴代4位)。8月26日に公開された後、SNS上であまりにも評判が良いのでとにかく気になり、9月8日に会社を早退し、ネット上で空席がまだある映画館を探し、錦糸町でなんとか鑑賞できた。その時の観客の年齢層は10~20代がほとんどだったが、高い評判を聞きつけて観客の年齢層が今ではかなり広がったようである。

「君の名は。」の「聖地巡礼」に行ってみた

 ちなみに、「君の名は。」に出てくる場所を訪れて写真を撮る「聖地巡礼」を、筆者も敢行した。映画の最後の場面のモデルとなった都内の神社近くの階段や、JR四ツ谷駅前(上智大学を卒業した筆者にとってはなじみ深い場所である)、新宿警察署裏の信号、信濃町の歩道橋などを回った(以下の画像の右側は著者が撮影した写真。左側は「君の名は。」から)。

ポスターにも使われている、最後の場面となる階段。都内のある神社近くの階段がモデルとされている。(C) 2016「君の名は。」製作委員会。
右の写真は著者が“聖地巡礼”して撮影したもの。多くの巡礼者が訪れていた。
信濃町駅近くの歩道橋から代々木駅近くの「NTTドコモ代々木ビル(ドコモタワー)」方面を臨んだ場面。(C) 2016「君の名は。」製作委員会。
右は筆者が撮影。実際の景色が忠実に再現されていることが分かる。
新宿警察署裏の信号が点滅する場面。(C) 2016「君の名は。」製作委員会。
右の写真は筆者撮影。

 どの「聖地」にも若い世代を中心に人がたくさんいて、熱心に写真を撮っていた。ゲーム「ポケモンGO」の影響で外を出歩く人が増えたことが話題になっているが、「君の名は。」からも、人々の行動に似たような影響が出ているようだ。