「“ひきこもり”だと思う」20代若者、全体の6割超

 また、「自分が“ひきこもり”だと思う」と回答した人の比率(「非常にそう思う」と「まあそう思う」の合計)は、20代が62.3%、30代が50.2%で、驚いたことに過半数となった。もっと上の世代では年を重ねるごとに比率は下がり、40代が45.5%、50代が37.9%、60代が27.5%、70代が16.7%である。趣味がインドア派の若者と、アウトドア志向が根強い高齢層のライフスタイルは、実に対照的である。しかも健康年齢の上昇で高齢者が昔よりも「元気」になっているだけに、コントラストはより一層鮮明になる。

 調査発表元は今回の結果について、「学校や勤務地など必ず行かなければならない場所のある若者の状況を考えると、やや驚き」だとしている。そしてその原因は、「生まれた時からインターネットおよび携帯端末があり、屋内で時間を過ごすことに慣れている20代の生活価値観」のようである。

 内閣府が5月19日に発表した「低年齢層の子供のインターネット利用環境実態調査」(調査期間:1月12~30日)によると、0歳から満9歳の子供のうち39.2%がいずれかの機器でインターネットを利用しており、年齢が上がるとともに利用率は高くなっている。インターネットを利用する機器の上位は、スマートフォン、タブレット、携帯ゲーム機。利用内容の上位は、動画視聴、ゲーム、知育(言葉、数遊び等)。ゲームは年齢が上がるとともに利用者が多くなり、4歳で61.5%、9歳ではなんと81.7%に達している。

オンラインゲームは、一度やり出せばなかなか終わらない

 たしかに、お正月に街を歩いていても、凧揚げや羽根つき、コマ回しで遊んでいる子供を、都内ではほとんど見かけなくなった。もらったお年玉で新しいゲームソフトを買ってきて家で遊ぶというのが現代っ子のお正月の過ごし方の定番であり、ゲームをやらないと友だちづきあいがうまくいかないほどになっている。

 ボードゲームと違い、オンラインでの対戦も可能な現代のデジタルゲームは、一度やり出せばなかなか終わらない。ハマってしまうと際限がなくなり、よほど自己規律がしっかりした子どもでなければ日頃の勉強に差し障りが出てきたりする(残念ながら、愚息にはこの自己規律がない)。だから親としてはゲームやスマホをできればやめさせたい、うまく時間制限してコントロールしたいと思うのだが、これがまたなかなかうまくいかないのが多くの家庭の実情ではないか。

 このように幼少時からもっぱら屋内でのインターネット利用に慣れ親しんでいる世代が、年齢を重ねていずれ20代以上になっていくことを考えると、生活者の1カ月あたりの移動回数は、この先一段と減少していく可能性が高い。

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