大統領選挙の米共和党候補指名争いの頃、ニューヨークのトランプ・タワーで自らSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に投稿するドナルド・トランプ氏。SNSの普及により、米国では社会の「セグメント」化が進んだと言われる。(写真:写真:The New York Times/アフロ)

成果上がらず、前途多難なトランプ政権

 米国のトランプ政権は4月29日で就任から100日目となったが、めぼしい成果は挙がっておらず、選挙公約の中には看板倒れに終わったり、うやむやにされたりしたものもある。5月に入ると「ロシアゲート」疑惑が拡大し、議会で弾劾される可能性も以前より大きくなった。最優先とされていた「オバマケア(オバマ前政権による医療保険制度改革)」の改廃は実現しておらず、共和党内保守派「フリーダム・コーカス」の支持をとりつけた修正版の法案は下院を僅差で通ったものの、上院共和党は別の法案を策定した上で審議する構えである。

 来年11月の中間選挙にも影響してくるため、「オバマケア」の改廃実現は容易な話ではない。また、大型減税や巨額のインフラ整備はたたき台以下の段階であり、財源をどうするか(ネット財政赤字をどこまで許容するか)などで議会との今後の調整は難航必至である。

 TPP(環太平洋パートナーシップ協定)からの離脱や原油パイプラインの建設承認など小粒の成果は挙がっているが、トランプ大統領の明確な勝利だとされているのは最高裁判事に保守派のゴーサッチ氏を任命できたことくらいか。外交面では、シリア空爆(およびロシアとの対立)、北朝鮮との対決姿勢(および中国との駆け引き)で、国民の目を「外」に向ける(内政手詰まりからそらす)ことには成功した。

“弾丸旅行”で米国行きを敢行

 その4月29日の前後、筆者は1日半というごく短期の休暇を取得し、土日を加えて2泊4日という“弾丸旅行”に近い米国行きを敢行。ロサンゼルス・ハリウッドに滞在した。

 筆者が今回見て回ったのは、民主党が強い代表的な「ブルー・ステート(青い州)」であるカリフォルニア。ロサンゼルスは移民に寛容な政策をとっている「聖域都市」である。