4月1日付の朝日新聞GLOBEに、「政治のことは嫌いでも、民主主義は嫌いにならないでください」と題したコラムが掲載された。興味深い部分を以下で引用したい。

 「3年生の女子学生(21)の目には、今の日本の政治がもどかしく映るという。『政党同士が明らかに敵対し、国会ではずっと同じ問題について、相手の悪いところを探り出し、おとしめることばかり考えているように見える』」

 「かといって、彼女たちは、選挙を通じて自分たちの代表者を選ぶ代表民主制を全否定しているわけではない。昨秋の総選挙で初めて投票した2年生の女子学生(20)は、『これが政治参加なんだと実感した。結果を見て、自分が多数派と分かったら、安心した』」

 「多数派になっての安心感……。私は今までに感じたことのない感覚だ。打ち解けてきたところで、私の抱える疑問をぶつけてみた。少数派って、どう思う?」

 「『選挙で票をいちばん集めた政党が国の代表になる。民主主義とはそういうもの。それは受け入れなくてはいけないと思います』と、3年生の女子学生」

 「つまり、多数派が少数派を顧みない政策を打ち出しても、少数派が文句をつけるのはおかしい、と?」

 「『そういう考えをする人の方が独善的だという気がします。私はたとえ、自分が納得いかない結果でも受け入れます。ああ、今(の民意)はこれなんだ、と』」

 「多数派の中にいれば(きつく言うと埋没していれば)居心地がよい」といった感覚が、いまの若い世代の間では、非常に強いようである。就職活動をしている学生の服装がほぼ完全に画一化されている点に、そうした意識の根強さを見出している専門家もいる。

 また、中国と日本の双方で生活した経験がある人が、比較してみて中国の政治制度の方に軍配を上げているケースもある。日経ビジネスは4月9日号に小平和良・上海支局長執筆のコラム「若者も習終身制に賛成する理由」を掲載した。そこからも関連する部分を引用したい。

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