2019年には100円割れが起こり…

 また、企業が足元のドル/円相場についてどのように受け止めているかを月次でうかがい知るには、QUICK短観の円相場判断DI(回答比率「想定よりも円安」-「想定より円高」)が参考になる。

 直近2月調査(回答期間:2月1~13日)でこのDIを見ると、製造業は▲28で、前回1月調査から一気に51ポイントも低下した<■図2>。突然の円高に見舞われ、自社の業績に悪影響が及ぶことを警戒している姿が浮かび上がる。

■図2:QUICK短観 円相場判断DI(回答比率「想定よりも円安」-「想定より円高」) 製造業
(出所)QUICK

 QUICK短観の次回3月調査は、3月15日の朝方に発表される予定。ちなみに、このDIの過去最低は▲91(2011年9月)。ドル/円相場が戦後最も円高ドル安になったのは2011年10月31日(75.32円)だった。

 筆者は2018年(暦年)のドル/円相場について、100円までの円高ドル安進行があるだろうと、年初から予想している。そして、2019年には米国の利上げ局面終了が市場のコンセンサスになる中で100円割れが起こり、日銀は追加緩和に追い込まれるだろうとみている。保護主義的で為替介入嫌いのトランプ政権に日本が円売りドル買い介入実施を認めてもらうのは、容易なことではあるまい(当コラム2月27日配信「『円高阻止』日本は何ができるのか?」ご参照)。