5代将軍綱吉も落胆? 飼育数で初めて猫が犬を逆転

 犬をお上が大事にしたということで思い出すのは、江戸時代の生類憐みの令。元禄時代に徳川5代将軍綱吉が発した、犬・猫・鳥などの殺生を禁止したお触れの総称である。綱吉が戌年生まれだったことから「お犬様」と呼ばれて犬が特に保護されたが、上記のように猫も保護対象だった事実は、あまり知られていない。

 このように、犬と猫の争いにはなかなか勝負がつかないわけだが、日本で飼われているペットの数という点では、どうやら猫がはっきり優勢になったようである。

 ペットフードメーカーの業界団体である一般社団法人ペットフード協会が昨年12月22日に公表した「平成29年(2017年)全国犬猫飼育実態調査」で、調査が始まった1994年以降で初めて猫の推計飼育数が犬のそれを上回ったことが、マスコミを通じて大きく報じられ、筆者の周りでも話題になった。

 猫は952.6万頭(前年比+2.3%)で、2年連続の増加。一方、犬は892.0万頭(同▲4.7%)で、3年連続の減少<■図1>。1990年代後半以降の小型犬ブームの時に誕生した犬が寿命を迎える中で飼い主も高齢化し、新たな犬の「飼い控え」傾向が生じているという。ただし、猫は複数匹を同時に飼うケースが多いため。飼い主の数は引き続き猫より犬の方が多くなっており、猫が545.9万世帯、犬が721.7万世帯である。

■図1:犬と猫の飼育頭数(推計値)
注:2010年は沖縄県を除くデータ。凡例にある年齢は飼い主のもの。
(出所)ペットフード協会

 世の中では最近、猫がブームになっている感がある。筆者はまだ行ったことがないが、昨年は「猫カフェ」が注目された。

 また、寿命は猫の方がやや長いので、飼育数を争う場合に犬より有利な面もある。上記の調査によると犬の平均寿命は14.19歳で、猫は15.33歳となっており、猫は最近5年間の傾向では伸びているという。