嫌われ者が教えてくれたこと

 ここで動画を1つ紹介します。

18歳選挙権 動画広告”TOHYO都編”

 18歳からの投票が始まるのに合わせて、東京都が「「18歳選挙権」をお知らせし、「投票する気持ち」が高まるよう」にとの意図を持って制作された動画です。

 18歳をあまりにもバカにしていると見られるのではないか、という率直な印象を抱きましたが、それは単に自分がターゲットではないから理解できないだけかもしれません。ただ、少なくともあまりのカオスっぷりに、あるいはテイストからして気に入らない、という人がいるであろうことは想像できます。

 YouTubeの評価も賛否が拮抗。まさに投票心をくすぐる形になっているわけです。

 嫌われ者には行動を喚起させる力がある。

 たとえば、舛添都知事は、東京都や都議会に対する関心を高めました。

 東京都の発表によると、4月28日の舛添氏の会見動画のアクセス数は853件。政治資金の使途を説明した5月13日は9558件で10倍以上に。都議会の代表質問があった6月6日は、最大3579件の同時接続があり、これは2000年6月にネット中継を開始して最高記録だったとのこと。アクセス集中で一時見られなくなりました。

都議会は「以上です」とも言わずに話を終わる

 舛添都知事の不適切効果で都議会のネット生中継を見てみると、知らなかったことがいくつもあります。

 まず質問で指名された人たちが順に回答していくのですが、自分の説明が終わった後に、「以上です」や「以上、○○についてお答えしました」など終了の言葉がありません。

 自分のペースで説明をして、終わったら一礼してただ去っていく。音声だけで聞いていると、突然無音になって人が変わるので、事故かと思います。

 新人研修で、会議などで発言したら最後に「以上です」で必ず終わるように、と教えられているのが一般常識と思っていましたが、それは単なる思い込みだったことを知りました。

 また、ネット視聴者をあまり意識していないのか、会議が本当に始まるまで配信がスタートされず、また配信ページのリンクも分かりにくい。見てほしくないかのようです。

 議会の中身は全ての質問が台本を読みながら進められているので、驚きの展開があるわけでもなく、議事進行もゆっくりで、視聴者のコメントを見ても「話が長い」といったものが多く、日頃アクセスが少ない理由の一端を垣間見た気がしました。

 投票率を上げるには、議会をよく知ってもらうのが一番で、今回のように注目を集めた時に一般に向けて改善のアイデアを求め、それを反映させるのが良いのではないでしょうか。